Jul 21, 2019 column

時代を代表する存在に!菅田将暉の多彩すぎる才能と魅力

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多彩すぎるクリエイティブな才能

彼の演技力が素晴らしいのは周知の事実だが、菅田将暉と言えば、天は二物を与えるのだとしみじみとしてしまうほど、シンガーとしても大成功を収めている。GReeeeNのデビュー前の物語を描いた2017年の映画『キセキ ―あの日のソビト―』では、共演の横浜流星、成田凌、杉野遥亮と共に“グリーンボーイズ”を結成して1月にはCDデビューを果たしているが、同年、『見たこともない景色』でソロシンガーとしてデビュー。粗削りではあるものの、そこが逆に魅力になっている王道のロックサウンドで初ライヴも敢行。その後も作詞に参加した『呼吸』、石崎ひゅーい提供の『さよならエレジー』、4枚目シングルの『ロングホープ・フィリア』を経て、米津玄師が作詞・作曲・プロデュースした最新作『まちがいさがし』はドラマ『パーフェクトワールド』の主題歌になり、各配信サイトで1位を記録するなどヒットを飛ばしている。彼が月曜パーソナリティを務めるラジオ『オールナイトニッポン』ではミュージシャンのゲストもよく来ており、石崎ひゅーいや米津玄師はもちろん、あいみょんら、その交友関係が広いのがよくわかる。

さらに最近は、自身のセカンドアルバム『LOVE』の初回限定盤特典として収録されたショートフィルム『クローバー』で初監督を務めた。主演の仲野太賀とは大親友で、今年、俳優生活10周年を記念してリリースしたアニバーサリーブックにも、仲野がハワイで撮影した菅田がふんだんに掲載されている。音楽活動をはじめ、自らがクリエイトする側に回る際、友人たちとのコラボレーションを大切にするのは、自身のイマジネーションや創造力が気の置けない友人たちとの共同作業で自由に羽ばたくからかもしれない。洋服好きとしても知られ、プライベートでは友人たちとのアトリエを持ち、自分で洋服のデザインもしているのだそう。菅田将暉は、一俳優に留まらず、広い意味でアーティストとして、表現者として、多彩なジャンルを縦横無尽に駆け抜けて時代を代表する存在になるのではないだろうか。彼からあふれ出るクリエイティブな才能をこれからも見続けていきたい。

『タロウのバカ』(2019年9月6日公開)©2019映画「タロウのバカ」製作委員会

ちなみに今後の予定として、『セトウツミ』(16年)の大森立嗣と再タッグ、大親友・仲野太賀と共演する映画『タロウのバカ』(9月6日公開)、『溺れるナイフ』の小松菜奈と再共演し、一組の男女の軌跡と平成史の変遷を海外ロケと共に描き出す大作『糸』(2020年公開・瀬々敬久監督)、アルベール・カミュの傑作不条理劇を栗山民也が演出する舞台『カリギュラ』(11月~12月)などが控えている。どの作品でもこれまでとまったく違った顔を見せてくれるだろう。

文/熊谷真由子

公開情報
『アルキメデスの大戦』

1933年(昭和8年)。欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。海軍省は、世界最大の戦艦を建造する計画を進めていた。だが省内には、この計画に反対する者も。海軍少将・山本五十六は、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていた。しかし戦艦に関する情報は、建造推進派が秘匿している。必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者…。山本が目を付けたのは、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。ところが櫂は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという変わり者だった。協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」。この言葉に意を決した櫂は、帝国海軍の中枢にたった1人で飛び込んでいく。天才数学者VS海軍、かつてない頭脳戦が始まる。
原作:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社『ヤングマガジン』連載)
監督・脚本・VFX:山崎貴
出演:菅田将暉 柄本佑 浜辺美波/笑福亭鶴瓶 國村隼 橋爪功/田中泯 舘ひろし
配給:東宝
2019年7月26日(金)公開
©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会
©三田紀房/講談社
公式サイト:archimedes-movie

DVD情報
『海月姫』

Blu-ray:5200円(税抜) DVD:4200円(税抜)
発売中
発売元:アスミック・エース/講談社
販売元:ハピネット
©2014『海月姫』製作委員会 ©東村アキコ/講談社

『あゝ、荒野』

Blu-ray BOX:9800円(税抜) DVD-BOX:8900円(税抜)
発売中
バップ
©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

『溺れるナイフ』

Blu-ray(2枚組):5800円(税抜) DVD:3800円(税抜)
発売中
ギャガ
©ジョージ朝倉/講談社 ©2016「溺れるナイフ」製作委員会

公開情報
『タロウのバカ』

2019年9月6日(金)公開
配給:東京テアトル
©2019映画「タロウのバカ」製作委員会