Dec 24, 2017 column

2017年に大ブレイクした若手俳優の共通点、2018年にブレイク必至の俳優を解説!

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「過保護のカホコ」(高畑充希・竹内涼真/DVD&ブルーレイ 2018年1月24日発売)©NTV

2017年のエンタメシーンを振り返ると、脳裏に思い浮かぶのは、竹内涼真や吉沢亮、高杉真宙など、今年大きな花が咲いた実力派若手俳優たち。イケメンなのは当たり前、さらに実力も身につけて、個性が爆発した若手俳優が数多く登場した2017年、otoCotoが注目したブレイク俳優を独断と偏見で一挙に振り返り、さらに2018年に本格ブレイク間違いなしの俳優をご紹介!

 

2017年に魅力が開花!映画&ドラマ界を盛り上げた若手俳優たち

 

今年一番のブレイクを果たしたのは、「陸王」での熱演も記憶に新しい竹内涼真と言っても過言ではないだろう。その快進撃は、『帝一の國』で演じた“超絶”爽やかな大鷹弾役に、多くの女性が心を奪われたことから始まった。主演の菅田将暉でさえ、「普通の作品だったら大鷹が主役」と話したほどの良役を好演。ここで勢いをつけた彼は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公のみね子の恋人・島谷を熱演。しかし、切なすぎる家庭の事情により引き裂かれ、出演しなくなった際には“島谷ロス”という言葉が生まれ、ネットニュースになるほどだった。そしてドラマ「過保護のカホコ」では、主人公の両親の前で、閉まりゆくドアを“ドン”と力強く掴み、カホコとの交際宣言をした“ドアドン”のシーンが話題に。この瞬間、SNSには「ギャー」という叫び声が乱立し、竹内涼真の沼にハマる女性が多発。その後、女性の理想をすべて詰め込んだ「ビューネ」のCMがさらにその沼を深くし、その人気は不動のものとなった。この一年、彼が演じたどの役柄も、優しく真っ直ぐとした芯のあるものが多かった。番宣などで見る自然体の姿からも品の良さを感じさせ、役からは真摯な印象を受けるからこそ、どの世代からも支持されるのだろう。

 

『銀魂』(吉沢亮/DVD&ブルーレイ 発売中)©空知英秋/集英社 ©2017 映画「銀魂」製作委員会

 

見とれるほどの造形美を持つ吉沢亮も大ブレイクを果たした一人。デビュー当時は、なぜかおバカな役が多く続いたが、2017年は『トモダチゲーム』実写シリーズでダークな役柄を熱演。インタビューでは自分を「ドS」で「根暗」と言い放つサービス精神の持ち主である彼の才能を福田雄一監督も認め、『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』と立て続けに出演。『銀魂』では、原作とほぼ遜色のないビジュアル、好戦的で腹黒、毒舌、ドSという、彼自身「似ている部分がある」という沖田総悟を熱演。さらに、『斉木楠雄のΨ難』では、中二病の海藤瞬を全力で演じて話題となった。完全にブッ飛んだ海藤を演じるにあたり、「中二病を突き詰めたら、ただのおかしい人になっていました」と語る彼の熱演をぜひ見てもらいたい。そんな幅広い役柄を演じ切った彼は、来年に主演を含む5本の出演映画が控えている。伝説の少女マンガ『ママレード・ボーイ』に、サブカル界のカリスマ的コミック『リバーズ・エッジ』、そして、現在の10代女子から圧倒的な支持を受ける『あのコの、トリコ。』の実写版という、全世代の女子をターゲットにした作品が続く。吉沢亮に恋をする女子が、五万と生まれる未来がすぐそこまで来ているのだ。

 

『散歩する侵略者』(高杉真宙/DVD&ブルーレイ 2018年3月7日発売)©2017「散歩する侵略者」製作委員会

 

そして、2018年にさらに飛躍するという願いも込めて紹介したいのが高杉真宙。端正で中性的な顔立ちの彼は、小学6年生の時に「女の子に間違えてスカウトされた」という最強エピソードを持つ。その後、様々な映像作品や舞台に出演して実力をつけ、2017年には6本の映画と3本のドラマに出演。なかでも『トリガール!』では、誰もが憧れる爽やかな理系男子を演じて話題となり、『散歩する侵略者』では表情ひとつ変えずに惨殺していく“侵略者”を好演した。見た目は普通でありながら、どこか狂気を感じさせる演技は、圧倒的な迫力だった。そんな彼も、2018年にはすでに発表されているだけで主演作を含む3本の映画が控えている。いくえみ綾原作の『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』では、病弱で様々な事情を抱えながら10才も年上の女性に想いを寄せる純粋な男子高生を、時に儚く、時に力強く熱演。さらに、一人の青年の成長物語を描く『世界でいちばん長い写真』では主演を、秀才で超マイペースなオタク男子を演じる『虹色デイズ』ではカルテット主演が決定しており、来年も様々な“高杉真宙”を見せてくれるはずだ。

 

『不能犯』(間宮祥太朗/2018年2月1日 公開)©宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

 

『トリガール!』で、コワモテのヤンキー風でありながら、泳げないキャプテンを熱演した間宮祥太朗も光っていた。ドラマ「僕たちがやりました」では、イケメンでお調子者、でもどこか冷静な高校生を演じて、映画初主演作『全員死刑』では鬼気迫る演技を見せ、『帝一の國』では金髪の個性的過ぎる高校生を熱演。コミカルな役からトラウマを植え付けるような狂気に満ちた役までを演じられる若手俳優は数少ない。その実力を買われてか、2018年は『不能犯』に出演。更生した元不良少年という役どころで、好青年でありながらもどこか影がある役を見事に演じ切っている。そして1月からスタートするドラマ「BG~身辺警護人~」では、メンバー最年少のボディーガードを演じることが決定。圧倒的な存在感と確かな演技力で、来年もさらなるブレイクが期待できそうだ。

 

「きみはペット」(志尊淳/DVD&ブルーレイ 発売中)©小川彌生/講談社 ©2016「きみはペット」製作委員会

 

志尊淳の活躍も目覚ましい。2017年、彼が演じる役柄に惑わされた人は多い事だろう。「きみはペット」のハマリ役ともいうべき、理想の年下男性を演じたと思えば、『帝一の國』ではアイドル的な人気を誇る高校生を、『覆面系ノイズ』では自分の気持ちをひた隠しにして相手の恋を応援する健気な高校生を演じ、『探偵はBARにいる3』では、あのキュートな表情のまま、相手をボコボコに殴りつける“狂犬”を熱演。そして、今からドキドキが止まらない、女の子よりも可愛い女装姿でトランスジェンダーの役柄を熱演する初主演ドラマ「女子的生活」の放送も決定している。まだまだ彼には惑わされ続けそうだ。

 

『あゝ、荒野』(山田裕貴・菅田将暉/DVD&ブルーレイ 発売中)©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

 

今年、最も多く映画・ドラマに出演したであろう山田裕貴は、合計15本にも及ぶ作品に出演。どれも圧倒的な存在感を示していたが、『あゝ、荒野』では、より迫真の演技を見せてくれた。現場では気を失う寸前まで殴り合っていたというエピソードからわかる通り、役柄に没頭するタイプで、私生活も役に影響されてしまうんだとか。それほど魂のこもった演技を見せる彼を再度起用したいと思うスタッフが多いのも頷ける。2018年は話題作『となりの怪物くん』実写版への出演と、秋には台湾映画『あの頃、君を追いかけた』のリメイク版への主演が決まっており、来年も目が離せない俳優だ。