「⽉刊デザート」(講談社)で連載中の亜南くじらの同名コミックを、なにわ男子の高橋恭平主演で実写映画化した『なのに、千輝くんが甘すぎる。』が、3月3日(金)より全国公開される。
人生初の告白に挑んだもののこっぴどくフラれた女子高生の真綾は、落ち込んでいるところを学校一のイケメン男子・千輝(ちぎら)くんに見られてしまう。周囲には塩対応な千輝くんだったが、なぜか真綾に「片想いごっこ」を提案する。
次々と登場する「胸キュン」シーンも話題の本作で、ヒロイン・如月真綾(きさらぎ まあや)を演じるのは、映画『99.9-刑事専⾨弁護⼠-』やドラマ「Get Ready!」などに出演した畑芽育さん。
今回は、自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係に揺れる乙女心をまっすぐに演じた畑さんに、演じた役への想いなどをお話していただきました。
嬉しさと不安が織り交ざった初のヒロイン役
――今作のような学園恋愛もののヒロインという役どころは初めてだそうですね。
自分でもこんなにキラキラ、キュンキュンした作品に出演できるとは思っていなかったです。最初にオファーを聞いた時は「ドッキリかな?」って思いました(笑)。もちろん、嬉しかったんです。でも同時に、作品の大きさと自分に向けられている期待などが色々混ざり合って、プレッシャーも大きかったです。
――不安を抱えたまま撮影に挑んだわけですね。
いざ現場に入ってみたら、すごく楽しかったです。共演した高橋さんや板垣さん、ほかのキャストの皆さんのおかげで、ヒロインというプレッシャーを考えるよりも、ただがむしゃらにお芝居と向き合うことができました。また何よりもスタッフの皆さんが「気にせず、楽しんでやってほしい」と現場でいつも言ってくださったので、楽しんで撮影に挑むことができました。
――お仕事以外でも、物事を悪い方に考えてしまいがちですか?
そうですね。なので、昔は人間関係も苦手だったんです。芸能界の友達も片手で数えるくらいしかいないので、お仕事の悩みや不安を打ち明けられる人が周りにいなくて、抱え込んでしまう時期もありました。
今はマネージャーさんや共演して仲良くなった方など相談相手ができたので、うまく自分の思いを吐き出せるようになりましたね。20歳を境に、ストレスの解消法や不安をほぐせるようになって、少しずつ自分のことが分かるようになってきたなと思います。
――自分一人で抱えているものを誰かに聞いてもらうと、それだけで楽になりますよね。
本当に。今までは学業と仕事の両立もあったので、お母さんから「もうちょっとストレス発散してね」とか「あんまり気にしすぎず、楽しんでやるぐらいがちょうどいいよ」ってアドバイスをしてもらうことも多かったんです。その頃の自分は気づいていなかったけど、実はかなりストイックで、自分で自分の首をしめていたところもあったんですよね。
「がんばろう!」という気持ちはこれからも忘れずにいたいけど、徐々に自分を認めてあげながらお芝居できるようになったらいいのかなと思うようになりました。