『岬の兄妹』で各界から激賞が相次いだ片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作、佐藤二朗主演映画『さがす』。
父・原田智を演じるのはマルチに活躍を続ける佐藤二朗。本作ではユーモラスなパブリック・イメージを封印し、底知れない凄みと可笑しみがせめぎ合う演技で、姿を消した父の苦悩や矛盾を説得力あふれる演技で表現。智の娘・楓には『湯を沸かすほどの熱い愛』で映画賞レースを席巻し、『空白』での古田新太の娘役や「おかえりモネ」が話題の伊東蒼をオーディションで抜擢。指名手配中の連続殺人犯・山内照巳には『東京リベンジャーズ』や「おかえりモネ」など数多くの話題作に出演し、独特の存在感を放ち続ける清水尋也。自殺志願者・ムクドリをNetflixドラマ「全裸監督」で注目を浴びた森田望智。多彩なキャストによる繊細な演技が、衝撃的な物語に圧倒的なリアリティを与える。
長編映画監督デビュー作『岬の兄妹』が国内外から高い評価を受け、日本映画界、そして映画ファンに激震を与え、ディズニープラス スターで配信予定の「ガンニバル」の監督抜擢が発表されるなど次世代を担う最注目の監督である片山監督。そんな監督が演出する撮影風景とともに、佐藤二朗らキャスト陣が監督について語る特別映像を独占公開。
片山監督からの直筆の手紙による熱烈オファーをもらい主演を務めることになった佐藤二朗は「いろんな監督の助監督をやっている片山慎三という人が、僕が撮るならこういうやり方(だと、姿勢を貫いた)」と、そのデビュー作にして確立された撮影方法や演出を振り返り、清水尋也は「変態、いい意味で。とてもいい意味で」と彼なりの表現で絶賛。16歳にして数々の名監督たちと撮影してきた伊東蒼も「自分じゃ考えつかない事を言ってくれる」と驚いた様子。森田望智も「常人じゃない思い付き。台本以上のことをやる監督」と感嘆とともに信頼を寄せる。
映画『さがす』は、1月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開。
大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、智は煙のように姿を消す。ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父をさがし始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった。
監督・脚本:片山慎三
出演:佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智、石井正太朗、松岡依都美、成嶋瞳子、品川徹
製作幹事・制作・配給:アスミック・エース
©2022『さがす』製作委員会
2022年1月21日(金) テアトル新宿ほか全国公開