第34回東京国際映画祭開催まで残すところあと約1カ月。9月28日(火)、東京ミッドタウン日比谷BASE Q HALLにて各部門の上映作品ラインナップ発表・審査委員・各イベントの魅力・見所を発表する記者会見が開催された。
今年から六本木地区から日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や17年ぶりとなるプログラミング・ディレクター(市山尚三氏)の変更、部門の改編などもあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わる年となる。
オープニング作品のクリント・イーストウッド監督50周年記念作品『クライ・マッチョ』と、クロージング作品である大ヒットミュージカルの映画化作品『ディア・エヴァン・ハンセン』の予告映像が上映された後、本年度よりプログラミング・ディレクターに就任した市山尚三氏より、部門改編の説明と、「コンペティション部門」「ガラ・セレクション部門」に選出された作品が紹介された。
113の国と地域、1,533本もの応募の中から15作品がコンペティション部門に選ばれ、日本からも松居大悟監督による映画『ちょっと思い出しただけ』、野原位監督による映画『三度目の、正直』の2作品が選出された。
映画『ちょっと思い出しただけ』
別れた男女が最愛だった時を遡り、もう一度別れ直す。ジム・ジャームッシュ監督の名作に着想を得て、現代を反映させつつ描いた新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリー。
映画『三度目の、正直』
黒沢清監督『スパイの妻』(20)、濱口竜介監督『ハッピーアワー』(15)の共同脚本、野原位の劇場デビュー作。記憶を失った青年と、その周りにいる人々の秘めた思いが、神戸の街で交錯する群像劇。
コンペティション部門の審査委員長は、世界的に活躍する女優・イザベル・ユペール氏。一昨年のチャン・ツィイーに続き、女性の審査員長を務めることになる。審査員としては、国際映画批評家連盟より刊行されている『Undercurrent』の編集長、Boston Phoenix紙の映画評論家を務め、数多くの雑誌、ジャーナル、新聞に寄稿している映画評論家・プログラマー、クリス・フジワラ氏。Focus Films(香港)、Variety(アメリカ)、Irresistible Films(香港/日本)での経験を経て、BerlinaleやCinemAsia Film Festivalなどの映画祭でも活躍している映画プロデューサー・キュレーター、ローナ・ティー氏。日本の映画音楽作曲家、世武裕子 氏。そして、映画監督の青山真治監督の5名が審査員となる。
イザベル・ユペール氏は「素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じている。これまで世界各地の映画祭で審査委員長を務めてきたが、様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的」とコメント。
第34回東京国際映画祭は、10月30日(土)~11月8日(月) 日比谷・有楽町・銀座地区にて開催予定。
別れた男女が最愛だった時を遡り、もう一度別れ直す。ジム・ジャームッシュ監督の名作に着想を得て、現代を反映させつつ描いた新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリー。
監督: 松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉
配給:東京テアトル
©2022『ちょっと思い出しだたけ』製作委員会
公式サイト choiomo.com
黒沢清監督『スパイの妻』(20)、濱口竜介監督『ハッピーアワー』(15)の共同脚本、野原位の劇場デビュー作。記憶を失った青年と、その周りにいる人々の秘めた思いが、神戸の街で交錯する群像劇。
監督:野原位
出演:川村りら、小林勝行、出村弘美
配給:ブライトホース・フィルム
©2021 NEOPA Inc