アメリカで絶賛の声が相次ぎ、来年度アカデミー賞ノミネートの呼び声も上がる映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。
1969年ニューヨーク市のハーレムで30万人以上を動員した“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス。約50年もの間、誰の目にも留まることがなかったライブ映像が、至高のドキュメンタリー映画として蘇った。
このフェスティバルの全貌をパワフルなドキュメンタリー映画として蘇らせたのが、5度のグラミー賞受賞者であり、「ザ・ルーツ」のドラマー/DJとして世界的人気を誇るアミール“クエストラブ”トンプソン。
「なぜ黒人の物語や歴史はこんなにも簡単に抑え込まれ、 捨てられてしまうのか」と憤りを抱えていた彼は“自分が生きている間はこうした黒人文化の抹消が再び起きないようにしたい”という切実な想いを込め、劇中、スティーヴィー・ワンダー、ニーナ・ シモン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、B.B.キ ングといった伝説級アーティストたちの圧巻のライブ映像とともに、ヴェトナム戦争、ジョン・ F. ケネデイ、マルコム X、ロバート・ケネデイ、キング牧師暗殺といった、当時のニュース映像を差し込むことでBlack Lives Matterをはじめ、2021年の今も続く社会情勢に一石を投じる。
今回公開された伝説級のミュージシャンの躍動感あふれる13種のポスターは、フェスに参加した当時のアーティストたちひとりずつにフィーチャーしたもの。まさにパフォーマンスを行っている瞬間を切り取っており、あえてブラー(ぼかし)を活かしたデザインも相まって躍動感あふれる50年前の幻のパフォーマンス姿が映し出されている。フェスに参加した彼らの魂を肌で感じとることができる仕上がり。
<ポスターとなっているアーティスト>
ソニー・シャーロック/アビー・リンカーン/マヘリア・ジャクソン/スライ・ストーン/マックス・ローチ/ヒュー・マセケラ/レイ・バレット/ステイプル・シンガーズ/デイヴィッド・ラフィン/ フィフス・ディメンション/グラディス・ナイト/ニーナ・シモン/B.B. キング
政治・文化・ファッション・生き方…すべてが変わった激動の時代。確かに、音楽が人々の心を動かし、一つにした様子を歴史に刻みこんだ本作。現代を生きる私たちが忘れかけていた、本当の自由、尊厳、生きる喜びが映し出されるその様に、誰もが心を奪われずにはいられない。
今年1月に開催されたサンダンス映画祭のオープニング作品として上映され、熱狂的な賛辞とともにドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は、8月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか公開。
1969年、あのウッドストックと同じ夏、NYで30万人を集めたもう一つの大規模フェスがあった。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。しかし、その存在は50年間封印されていた…いまこの瞬間まで。
監督:アミール・“クエストラブ”・トンプソン
出演:スティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、フィフス・ディメンション、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、ハービー・マン、デイヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、モンゴ・サンタマリア、ソニー・シャーロック、アビー・リンカーン、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、ニーナ・シモンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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8月27日(金) 全国公開