Dec 27, 2025 interview

美絽×池端杏慈×蒼戸虹子インタビュー スクリーンの中に自分が居るという感覚が不思議に思えた『白の花実』 

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『21世紀の女の子』(「reborn」) で注目された坂本悠花里監督の長編劇場映画デビュー作となる『白の花実』。本作は坂本監督の脚本による完全オリジナル作品です。

「いったい何故、学校の人気者だった彼女【莉花】が飛び降りたのか?」霊が視える転校生【杏菜】が、残された日記を頼りに調べ始め、【莉花】の親友だった【栞】との距離を縮めながら、ある秘密にたどり着く学園ファンタジー。主要キャスト3人はオーディションで決定、【杏菜】役はモデルとして活動していた美絽が務め演技デビューを果たしました。更に【栞】には『ストロベリームーン』(2025)にも出演する池端杏慈、【莉花】役には2024年より俳優活動を始めた蒼戸虹子が本作で映画初出演となります。今回は、この3人にそれぞれの印象や撮影現場での思い出を語り合ってもらいます。

――出来上がった作品をスクリーンでご覧になった時はいかがでしたか。

美絽:初めて作品を観た時は、“信じられない”というか、不思議な感じがしました。“自分が居る、スクリーンに自分が居る”って感じでした (笑)。

池端・蒼戸:確かに。

美絽:世界観も凄くて、想像していた以上に静かな雰囲気になっている印象を持ちました。

――映画撮影を初めて経験された蒼戸さんはいかがですか。

蒼戸:撮影していた時は、すべてが初めてだったので、ずっと緊張と驚きがありました。いざ完成した作品を観たら、この年代の女の子たちの揺れ動く感情が描かれていたのと、景色や衣装なども含めた世界観が凄く綺麗だったので、その世界に自分が居ることにも嬉しくなりました。でも最初は、冷静に観られなくて‥‥“大丈夫かな?”と不安もありました。 ただ、何より“この映画に出演できて、凄く嬉しい ! ”と思いました。

――池端さんはどうでしたか。

池端:私もまだ自分が大きなスクリーンに居ることに慣れなくて、初号を観た時も美絽と虹子が出て来た時は、“ワ~ッ、【杏菜】と【莉花】だ“と思えたんですが、自分自身が登場した時は少し恥ずかしさがあって慣れない感じはありました。台詞や音楽がないシーンの静かに映像だけが流れる時間がこの映画には結構多くて、印象に残っています。観ていて凄く心地良かったです。そういう作品だと思いました。