香港の同性愛に関する法律の問題点や根深く残る差別を描いた、映画『これからの私たち – All Shall Be Well』。この度、本作の予告映像とポスターが公開された。

本作は、ベルリン映画祭でLGBTQをテーマにした優れた作品に贈られるテディ賞を受賞。同時に、深刻な住宅不足や就職難、経済格差などの問題も浮かび上がらせ、多角的な視点で香港社会をとらえる。
同性婚が非合法とされている香港では、遺言状がなければ、世を去ったパットの遺産をアンジーに継ぐ権利はない。力を合わせて築いた財産や2人で買った家であっても‥‥。
同性カップルだけではなく、事実婚カップルや、1人で老いる不安を抱えるシングルにとっても、他人事とは思えないテーマを映画にしたのは、『ソク・ソク』で長年抑圧されてきた同性カップルの老年の愛を描いて高く評価されたレイ・ヨン監督。
『ソク・ソク』で香港金像奨助演女優賞に輝き、話題作への出演が続くパトラ・アウが、アンジーの複雑な心情を繊細かつ力強く演じる。パット役には、30年以上、銀幕から遠ざかっていたマギー・リーが起用されている。
映画『これからの私たち – All Shall Be Well』は、2025年12月13日(土)より全国順次公開。

香港で暮らす60代のレズビアンカップルのアンジーとパットは、長年支え合って生きてきた。しかしパットが急死したことで、葬儀や遺産を巡って、それまで良好な関係だったパットの親族とアンジーの間に溝が生まれてしまい‥‥。
監督・脚本:レイ・ヨン
出演:パトラ・アウ、マギー・リー、タイ・ポー、フィッシュ・リウ
配給::Foggy
©2023 Mise_en_Scene_filmproduction
2025年12月13日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開