「月刊ホン・サンス」の第1弾作品、映画『旅人の必需品』の予告映像、キービジュアル、場面写真が公開された。

1996年の長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』から30年。これまで30本以上の監督作を発表し、近年はさらなるハイペースで自身のフィルモグラフィを更新し続けるホン・サンス。韓国のソウルに生まれ、アメリカで美術を学んだホン・サンスは、大作商業映画からは距離を置いた映画の製作体制を築き、ベルリン国際映画祭での5度の受賞をはじめ、カンヌ、ヴェネツィア、ロカルノなど数々の国際映画祭で活躍し唯一無二の存在感を示してきた。
そんなホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して、2025年11月から2026年3月までの5カ月間、最新作を含む新作5本を月替わりで公開する「月刊ホン・サンス」が開催される。幕開けを飾るのは、イザベル・ユペールがソウルにやってきたミステリアスな旅人を演じる『旅人の必需品』。


ホン・サンス監督の31作目となる本作は、第74回ベルリン国際映画祭で5度目の受賞となる銀熊賞(審査員賞)を受賞。『3人のアンヌ』『クレアのカメラ』に続き、3度目となるイザベル・ユペールとのコラボレーションで描かれるのは、詩とマッコリと愛する旅人の足取りを通して出会う、ミステリアスでユーモラスなソウルの街と人々。これまで以上に軽やかでロマンチックなコメディドラマが展開される。




また、一部劇場限定で新作にリンクしたテーマで過去作を振り返る特集「別冊ホン・サンス」も同時開催され、第1弾として、加瀬亮が年上の韓国人女性を追ってソウルにやって来た男を演じた『自由が丘で』が上映される。
「月刊ホン・サンス」第1弾 映画『旅人の必需品』は、2025年11月1日(土)より公開。

ソウルを旅する謎めいたフランス人女性イリス。フランス語の個人レッスンをしている彼女は、生徒たちの家を渡り歩くが、あまりに風変わりな教え方に、人々はみな戸惑うばかり。レッスンが終わると、彼女は年下のボーイフレンドの家へと帰っていく。イリスは何をしに韓国へやってきたのか。なぜフランス語を教えているのか。韓国の国民的詩人・尹東柱の詩に触れるなかで、徐々に彼女の謎に満ちた日常が浮かび上がっていく。
脚本・監督・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:イザベル・ユペール、イ・ヘヨン、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、キム・スンユン
配給:ミモザフィルムズ
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2025年11月1日(土) 公開
公式サイト mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/
演劇祭まであと10日。美大の講師でテキスタイルアーティストのジョニムは、問題を起こしてクビになった若手演出家の代わりに、かつて演劇界で名を馳せた叔父に協力を求める。学生たちとの寸劇づくりは、徐々に熱気を帯びていくが‥‥。
出演:キム・ミニ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク
2025年12月13日(土) 公開
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/
元俳優のソンモは、自主制作映画を撮るために、夏の済州島にカメラマンの友人と後輩の女優を集める。何を撮るのが決まらぬまま、三人はひたすら島を歩き回るが、岩場でゴミ拾いをしている地元の女性との出会いをきっかけに、撮影が静かに動き始める。
出演:シン・ソクホ、ハ・ソングク、キム・スンユン
2026年1月10日(土) 公開
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/
靴デザイナーの先輩宅に居候中の元女優のサンウォンと、禁酒・禁煙中の身で隠遁生活静を送る老詩人ウイジュ。そんな二人の元にそれぞれ夢を追う若者が訪れた時、飼い猫が消えてしまう。交わりそうで交わらない、ふたりの一日がゆるやかに並走していく。
出演:キム・ミニ、キ・ジュボン
2026年2月14日(土) 公開
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/
若き詩人のドンファは、3年間交際している恋人を家まで送り届けると、玄関先で彼女の父と鉢合わせ、流れで彼女の両親と一日を過ごすことになる。ぎこちない夕食の席、ドンファは緊張から酒が進み、やがて険悪な空気が漂いはじめる。
出演:ハ・ソングク、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、カン・ソイ、パク・ミソ
2026年3月21日(土) 公開
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト mimosafilms.com/gekkan-hongsangsoo/