ジェンダーや身体表現を根底から揺さぶり続ける、フランスの異端映画監督ベルトラン・マンディコの唯一無二の映像世界を体感できる特集上映「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」の予告映像が公開された。

物語構造を逸脱し、視覚・音響・身体表現を用いてまるで夢の中を漂うような感覚をもたらす、現代映画において極めて特異で鮮烈な存在であるベルトラン・マンディコ。ストーリーテリングよりもビジュアルや身体、声、音といった「知覚」を重視し、映画を“夢”や“幻覚”として提示するそのスタイルは、デヴィッド・リンチやケネス・アンガーとも比較されながら、独自の領域に到達している。
マンディコが扱う主題は、身体と性の流動性、記憶と変容、欲望と死といった境界線の曖昧な領域。この度開催される特集上映では、そんなマンディコの異形の世界を享受できる作品が揃う。
上映作品は、マンディコのエロスと暴力とアートに満ちた長編初監督作『ワイルド・ボーイズ』、性と死、生と変容が濃密に交錯する“終末的エロス”とも言える『アポカリプス・アフター』と、ヤン・ゴンザレス監督が愛と欲望を幻想的に描いた『アイランズ』。



そして、マンディコ監督と俳優エリナ・レーヴェンソンが共に制作した、『憂鬱な警官』『先史時代のキャバレー』『乳の露出狂の思い出』『処女はまだ生きているのか?』『フェミニズム 突風 そして政治』『ホルモンの聖母様』という6本の短編集めた『ホルモンズ』。特に『憂鬱な警官』『乳の露出狂の思い出』『フェミニズム 突風 そして政治』は日本未公開の貴重な上映となる。






特集上映「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」は2025年10月4日(土)より開催。

フランスの異端映画監督ベルトラン・マンディコの唯一無二の映像世界を体感できる特集上映。
【上映作品】
『ワイルド・ボーイズ』
『アポカリプス・アフター』
『アイランズ』(ヤン・ゴンザレス監督)※『アポカリプス・アフター』と併映
『ホルモンズ』※6本の短編から構成
配給:グッチーズ・フリースクール
2025年10月4日(土) シアター・イメージフォーラムにて開催