この度、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』において、主人公のスカーレット役を含む、2名の声優キャストが発表され、あわせて新ポスタービジュアルが公開された。

主人公・スカーレットを演じるのは、多数の映画・ドラマに出演し、その圧倒的な演技力で多くの人々を魅了している芦田愛菜。2012年には第54回ブルーリボン賞新人賞を史上最年少で受賞し、近年では、興行収入62億円を突破し、大ヒットとなった映画『はたらく細胞』で第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞したことも記憶に新しい。また、その活躍は実写映画に留まらず、『怪盗グルー』シリーズや『映画 えんとつ町のプペル』など数々のアニメ作品に声でも出演している。
芦田が演じるスカーレットは元々、心優しき王女だったが、父親を目の前で殺されたことから、復讐という狂気に取りつかれている。今までの芦田のイメージにはない役柄で、復讐相手に怒りを露わにし、アクションシーンでは声を張り上げたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩するなど、感情の起伏が激しく、同時に繊細さも求められる難しい役どころ。また、スカーレットの子ども時代のシーンもあり、子ども時代と19歳のスカーレットを当時19歳で同い年の芦田が豊かな声色で演じ分けた。
一方、スカーレットと旅を共にする心優しい看護師・聖(ひじり)の声を担当するのは、映画『ドライブ・マイ・カー』で第35回高崎映画祭最優秀助演俳優賞と2021年度全国映連賞男優賞、『ラストマイル』で第48回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、数々の話題作に出演し、その度に高い演技力が話題となる岡田将生。岡田は本作にて、長編アニメ作品初挑戦となる。
岡田が演じる聖は、現代日本で日々命と向き合う生活を送っている看護師。ある日、“死者の国”で目を覚まし、そこでボロボロに傷ついたスカーレットに出会う。傷ついた人を癒すことを使命としている聖は、スカーレットに何の見返りもなく手を差し伸べる。そんな聖に対し、スカーレットは反発するも次第にその関係にも変化が‥‥。なぜ自分が“死者の国”に迷い込んだのか分からないままスカーレットの旅を支え、バディとなる重要なキャラクターだ。

芦田と岡田は共に、細田作品は初挑戦。そんな2人は、映画『星の子』から5年ぶりの共演で、当時の舞台挨拶で芦田は岡田と「次は仲の良い役で共演したい」と話していた。感情をむき出しに復讐に取りつかれたスカーレットと、すべてを癒し包み込もうとする聖。細田監督の世界観の中、共に旅をするバディとして、2人の声がどう化学反応していくのか、期待が高まる。