ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダによる傑作、映画『コルチャック先生』がリバイバル上映される。この度、本作の予告映像が公開された。
『地下水道』『灰とダイヤモンド』で世界の映画界に新風を巻き起こし、ポーランドがたどった歴史やポーランド文学の名作をたびたび映像化、数々の傑作を発表し続けた巨匠アンジェイ・ワイダ。
本作は「ヤヌシュ・コルチャック」の筆名を用いて活動し、その生涯を子どもたちに捧げ、「子どもの権利条約の父」と呼ばれるユダヤ系ポーランド人教育者・児童文学者・小児科医のヘンルィク・ゴールドシュミットの半生に基づき制作された。


1989年よりボーランド上院議員に就任したワイダにとって、本作の撮影時期は政治家として多忙を極め始めた頃と重なっていたが、彼は「持てる才能と技能のすべてを『コルチャック先生』に注ぎ込んだ」と語っている。




脚本を手がけたのは『太陽と月に背いて』『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』『人間の境界』の女性映画監督、アグニェシュカ・ ホラント。撮影は『アメリカの友人』『パリ、テキサス』『奇跡の海』など、数々の名作を手がけた名カメラマン、ロビー・ミューラーが担当した。
映画『コルチャック先生』は、2025年6月13日(金)より全国順次ロードショー。

1936年、ポーランド。子ども向けラジオ番組のホスト役として人気を集めていた小児科医コルチャックは、ある日突然、番組の打ち切りを告げられる。ナチスドイツの影が忍び寄る中、ユダヤ人児童のための孤児院を設立し、自身もユダヤ系でもあるコルチャックを起用し続けることを上層部が危ぶんだ結果だった。やがて第二次世界大戦が勃発、ワルシャワはドイツ軍に占領され、200人におよぶ子どもたちを養うコルチャックの孤児院もゲットーに移設される。常に死と隣り合わせの日々に耐え、なんとか子供たちを守るコルチャックだが、ユダヤ人の強制収容所送りが開始され‥‥。
監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ヴォイチェフ・プショニャク、エヴァ・ダウコフスカ、テレサ・ブジシュ・クシジャノフスカ、マジェナ・トリバワ、ピョトル・コズウォフスキ、ズビグニェフ・ザマホフスキ
配給:コピアポア・フィルム
2025年6月13日(金) YEBISU GARDEN CINEMA、Morc阿佐ヶ谷ほか全国順次ロードショー
公式サイト korczak2025