実際のルポルタージュを豪華俳優陣で映画化する、映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。この度、本作の主題歌をキタニタツヤが担当することが発表され、あわせて同楽曲を使用した最新予告映像が公開された。
2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった‥‥。
20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教諭は“史上最悪の殺人教師”と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開ける。


本作は、第6回新潮ドキュメント賞を受賞した、福田ますみのルポルタージュを三池崇史監督が映画化。主演の綾野剛のほか、柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが顔を揃える。


そんな本作の主題歌を担当するのは、キタニタツヤ。キタニが、新曲「なくしもの」を本作のために書き下ろした。

【コメント】
▼キタニタツヤ
他者に奪われ壊され摩耗した人間が、全てを取り戻せないことを知っていてなお、再び他者を信じ手をとって立ち上がる。そういう強さは美しいなとこの作品を観て感じ、それを詞とメロディに込めました。
▼綾野剛
キタニさんがこの作品にとても誠実に向き合ってくれて、(この楽曲は)”最後の最大の共演者”だなと思いました。歌詞がいい意味で散らばっていて、必至に手繰り寄せている感じがしました。それは、薮下や律子さん、あの世界を生きている人たち全員共通することなのかもしれないと。とても深い部分で音楽を感じられて、本当に感謝しています。
▼柴咲コウ
人間のモヤモヤしている部分を彷彿とさせられました。映画と同化していて、締めくくりに相応しい楽曲だと思いました。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は、2025年6月27日(金)より全国公開。

2003年。小学校教諭・薮下誠一は、保護者・氷室律子に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。
監督:三池崇史
原作:福田ますみ「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」(新潮文庫刊)
出演:綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、小澤征悦、髙嶋政宏、迫田孝也、安藤玉恵、美村里江、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐、三浦綺羅、木村文乃、光石研、 北村一輝、小林薫
配給:東映
©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会
2025年6月27日(金) 全国公開
公式サイト detchiagemovie