May 25, 2025 news

毎熊克哉が桐島聡役を演じる、高橋伴明監督最新作 映画『「桐島です」』予告映像公開

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高橋伴明監督の最新作、映画『「桐島です」』の予告映像が公開された。

2024年1月26日、衝撃的なニュースが日本を駆け巡った。1970年代の連続企業爆破事件で指名手配中だった桐島聡容疑者とみられる人物が、末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明。男は数十年前から「ウチダヒロシ」と名乗り、神奈川県藤沢市内の土木関係の会社で住み込みで働いていた。入院時にもこの名前を使用していたが、健康保険証などの身分証は提示しておらず、男は「最期は本名で迎えたい」と語った。報道の3日後の29日に彼は亡くなり、約半世紀にわたる逃亡生活に幕を下ろした。

桐島聡は、1975年4月19日に東京・銀座のビルに爆弾を仕掛け、事件に関与したとして、爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名手配されていた。最終的に被疑者死亡のため、不起訴処分となっている。

この桐島聡の軌跡を『夜明けまでバス停で』で第96回キネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞、脚本賞をはじめ数々の映画賞を受賞した脚本家・梶原阿貴と高橋伴明監督のコンビがシナリオ化。医師の長尾和宏が『痛くない死に方』『夜明けまでバス停で』に続き、高橋作品の製作総指揮を務める。

主演の桐島聡役は毎熊克哉。また、さそり部隊のメンバー宇賀神寿一役には奥野瑛太。桐島と関わっていくことになるミュージシャンのキーナ役には北香那。北は、劇中で、河島英五の名曲「時代おくれ」のカバーを披露し。さらに、謎の女役を高橋監督のパートナーで昭和を代表する女優、高橋惠子が演じる。本作のタイトルに触れた高橋惠子本人が、夫である伴明監督作品に初めて自ら出演を希望したという。

▼北香那 コメント
私が演じるキーナは罪深い過去を背負った桐島にとって、音楽や会話を通して心の拠りどころとなる唯一の存在だったのではないかと思います。劇中で河島英五さんの「時代おくれ」をギターで弾き語りするのですが、弾いて歌うのは初めてだったので、とても緊張しました。とても奥深く人生のあり方を象徴するような歌詞が多いので、大好きな曲です。そして、とにかく毎熊さん演じる桐島聡が素晴らしいです。一人でも多くの皆様にこの作品が伝わりますように。ぜひ劇場でご覧いただけたら幸いです。

映画『「桐島です」』は、2025年7月4日(金)より公開。

作品情報
映画『「桐島です」』

1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。大学生の桐島聡は反日武装戦線の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。しかし、1974年、三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局の捜査によって、壊滅状態に。指名手配された桐島は偽名を使い逃亡、やがて工務店での住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛となるが‥‥。

監督:高橋伴明  

出演:毎熊克哉、奥野瑛太、北香那、原田喧太、山中聡、影山祐子、テイ龍進、嶺豪一、和田庵、伊藤佳範、宇乃徹、長村航希、海空、安藤瞳、咲耶、趙珉和、松本勝、秋庭賢二、佐藤寿保、ダーティ工藤、白川和子、下元史朗、甲本雅裕、高橋惠子

配給:渋谷プロダクション

©北の丸プロダクション

2025年7月4日(金) 新宿武蔵野館ほかにて公開

公式サイト kirishimadesu