Apr 18, 2025 news

SFアニメーション界の鬼才ルネ・ラルーの長編全3作を一挙上映 「ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション」予告映像公開

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カルト的人気を誇る、SFアニメーションの金字塔『ファンタスティック・プラネット』を生み出した鬼才アニメーション監督ルネ・ラルー。この度、彼が残した長編全3作を上映する「ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション」の予告映像が公開された。

イマジネーションにあふれる世界観と唯一無二の独創性で、時代を超え熱狂的に愛される、SFアニメーション界の鬼才ルネ・ラルー。大人向けの長編アニメが皆無に等しかった1970~80年代のフランスで、ローラン・トポール、メビウス、フィリップ・カザという魅力的なアーティストたちとタッグを組み、予算の問題から自国フランスではなく、チェコスロヴァキア、ハンガリー、北朝鮮の制作スタジオを頼って、壮大なSF世界の視覚化に情熱を燃やし続けた。

今回の特集「ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション」では、彼が残した長編全3作『ファンタスティック・プラネット』『時の支配者 4K 修復版』『ガンダーラ 4K 修復版』が一挙上映される。

デビュー作『ファンタスティック・プラネット』は、アニメーションとして世界で初めてカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した、SFアニメーションの金字塔的作品。2作目『時の支配者 4K 修復版』は、フランスのバンド・デシネ界の巨匠メビウスがキャラクターデザインやストーリーボードの作成等まで手がけたことで、ルネ・ラルーとの奇跡のコラボレーションが叶った一作。最後の長編作『ガンダーラ 4K 修復版』は、平和な未来都市を舞台に、やがて起こり得る世界の問題を予見していたかのような衝撃的な物語。

ルネ・ラルーは生前、SF作品を撮る理由について尋ねられた際に「病的で犯罪に満ちたこの世界を生き延びるには、想像の世界へ逃げ込める芸術を創り出すことが最も良い方法ではありませんか?SFは‥‥アニメーション映画もそうですが‥‥すべてが可能であり、すべてが異なっている宇宙なのではないでしょうか。」と語った。

さらに自身の作品はどのような作品だと思うか、という問いには「SFは、作家が意識的にせよそうでないにせよ、自分の情熱、道徳、倫理観をそこに置いていくたまり場のようなものです。すべての芸術作品は‥‥結局のところ‥‥種の自画像なのです。」と言葉を残している。

「ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション」は、2025年6月20日(金)より全国順次開催。

作品情報
「ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション」

SFアニメーション界の鬼才監督ルネ・ラルーの長編全3作一挙上映。

【上映作品】
『ファンタスティック・プラネット』
『時の支配者 4K 修復版』
『ガンダーラ 4K 修復版』

© 1973 Les Films Armorial – Argos Films
© 1982 CITE FILMS – TF1 Film Productions
© 1987 COL-IMA-SON – France 2 Cinéma – TF1 STUDIO

配給:ザジフィルムズ

2025年6月20日(金) 渋谷 HUMAX シネマほか全国順次開催

公式サイト zaziefilms.com/renelaloux/