テレンス・マリック監督作品、映画『バッドランズ』。この度、本作の本予告映像と第3弾ビジュアルが公開された。
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1950年代末、ネブラスカ州とワイオミング州で約2ヶ月の間に11人が殺された連続殺人事件。罪を重ねながら逃避行を続けた犯人のチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートはまだ10代だった。本作は、全米を騒然とさせたこの事件を基に、クレジットなしで参加した『ダーティハリー』ほか数本の脚本を書いただけで、当時無名だったテレンス・マリックが脚本・製作・監督を手掛け、完成させた。
続く『天国の日々』『シン・レッド・ライン』で巨匠地位を確立するマリックの長編デビュー作であり、『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー、『ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソン、『リバー・オブ・グラス』のケリー・ライカート、『ヴァージン・スーサイズ』のソフィア・コッポラなど現代の監督たちや、のちの作品に大きな影響を与えたアメリカ映画史上の最重要作の1本ながら、日本では70年代当時公開が見送られていた。そんな本作が、半世紀以上の時を経てついに日本初公開される。
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この度公開された本予告映像は、主人公キットの台詞を中心とした構成で展開される。「ホリーとおれは死ぬことに決めた」と語るキットは、恋人のホリーを連れ、人を殺めながら旅を続けていくのだが‥‥。のちに『地獄の黙示録』で主演を務めるマーティン・シーンの翳りある存在感、そして3年後、『キャリー』でタイトルロールを演じるシシー・スペイセクの表情にも注目したい。
映画『バッドランズ』は、2025年3月7日(金)より全国順次ロードショー。
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1959年、サウスダコタ州の小さな町。15才のホリーは、学校ではあまり目立たないが、バトントワリングが得意な女の子。ある日、ゴミ収集作業員の青年キットと出会い恋に落ちるが、交際を許さないホリーの父をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ある時はツリーハウスで気ままに暮らし、またある時は大邸宅に押し入り、魔法の杖のように銃を振るっては次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはただ見つめていた‥‥。
脚本・製作・監督:テレンス・マリック
出演:マーティン・シーン、シシー・スペイセク、ウォーレン・オーツ、ラモン・ビエリ
配給:コピアポア・フィルム
©2025 WBEI
2025年3月7日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
公式サイト badlands2025