11月、流通業界最大のイベントのひとつ「ブラックフライデー」の前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生した。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく‥‥。
8月23日に公開された、映画『ラストマイル』。メガホンをとるのは数々の名作ドラマの演出を手掛けた塚原あゆ子監督。脚本はドラマ・映画と数々の名作を生み出した野木亜紀子。本作は、両名が手がけたドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」の世界線と交差する(シェアードユニバース)、完全オリジナル映画作品だ。
主演には満島ひかり。本作では、事件の舞台となるショッピングサイトの関東センター長・舟渡エレナを演じる。さらに、満島演じるエレナに振り回されながらも事件解決に奔走する同センター・チームマネージャー・梨本孔を演じるのは、岡田将生。『ラストマイル』は、連続爆破事件解決までの数日間を描くもので、犯人は誰か?というミステリー要素、物流問題や非正規労働者問題といった社会的な要素とあらゆるエッセンスが盛り込まれたエンターテインメント作品だ。
この物語のキーマンであり、観客に一番近い存在を演じた岡田さんと一緒に、本作に込められたメッセージを紐解くともに、俳優としての仕事感について伺った。
日本を支えている仕事
ーー今作『ラストマイル』に出演されるにあたって、台本を読んだときの印象をお聞かせください。
まず、今まで物流倉庫の内側を描いている作品が少ないなか、野木さんが、この題材を扱うということに、台本を読んでびっくりしました。僕は物流に関して、そこまで詳しくなかったので、説明を受けたりお話を聞いている中で、より物流の大切さを感じました。本当に日本を支えていると言っても過言ではないぐらい、大事なお仕事を役柄として、今回演じさせてもらえるということへの感謝がすごいです。ちょっとプレッシャーもあったりはしましたけどね。
ーー先日、Amazonのプライムデーが開催されていたので、本作を拝見して、とてもタイムリーな内容だなと思いました。
本当にそうですね。セールとかを見ると、この映画の中で行われていたことが、自分の脳内や体に残されているので、心拍数があがるというか、僕もドキッとしましたね。
ーーいままでセールを利用されたことはありますか?
もちろん、ありますよ (笑) 。
ーー今回、梨本孔役を演じたことでセールなどのイメージが変わったりましたか?
孔を演じて変わったというか、映画で描かれている出来事が起こる可能性があるということを考えることが増えました。