フィリピン映画界の鬼才ブリランテ・メンドーサ監督の最新作、映画『FEAST -狂宴-』が公開される。この度、本作の特報映像とポスタービジュアルが公開された。
息子の罪を庇う加害者家族と、全てを失った貧しき被害者遺族。遺族を使用人として雇い始まった奇妙な共同生活の辿り着く先とは‥‥。
監督を務めるのは、『ローサは密告された』『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』など、フィリピン社会の暗部をえぐり、社会問題や社会的リアリズムを通してそこでたくましく生きる庶民の姿をリアルに描いてきた、フィリピンを代表する社会派監督ブリランテ・メンドーサ。
最新作は、フィリピンの田舎町で巻き起こった交通死亡事故から始まる当事者家族同士の心の機微と赦しをテーマに描く。しかし、それだけでは終わらないのがメンドーサ監督。ただのハートフルムービーではなく、予想を裏切る展開、抒情的な映像で、大きな疑問符を観客に突きつける。
主演には、フィリピンの国民的人気ドラマ「プロビンシャノ」の主演を務めたココ・マーティン。そして、メンドーサ作品の常連であり2016年カンヌ国際映画祭にて東南アジアで初の主演女優賞を獲得したジャクリン・ホセ、人気アクション俳優であり現在は上院議員を務めるリト・ラピッド、子役からスタートし数々の作品に出演し敵役に定評のあるグラディス・レイエスなど、フィリピンの人気俳優が集結した。また、東南アジアの色鮮やかな野菜や肉・魚を使った大皿料理の調理シーンも登場する。
この度公開された特報映像では、祝祭ムードから一転、交通事故を起こしてしまった父子の動転した表情と、被害者家族の悲しむ表情が切り取られる。加害者家族と被害者遺族が共に暮らす様子が映し出され、不穏な雰囲気のまま、宴の料理をつくる音が響き渡る‥‥。
映画『FEAST -狂宴-』は、2024年3月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
息子が起こした交通事故の罪を被り、刑務所に収監されていた家族の長の帰還を祝う宴の準備が進められている。収監されている間、妻と息子は、協力しあって家族と家計を守り、亡くなってしまった男の妻と子供たちを引き取り使用人として面倒を見ていた。しかし、宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再びあらわれ、「失った者」と「失わせた者」との間の平穏はかき乱されていく‥‥。
監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:ココ・マーティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、リト・ラピッド
配給:百道浜ピクチャーズ
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2024年3月1日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
公式サイト feast