ホラー映画の金字塔『エクソシスト』から50年、悪魔に憑りつかれた2人の少女が呼び覚ます新たな恐怖を描く、映画『エクソシスト 信じる者』。この度、本作のプロデューサーのジェイソン・ブラム、監督のデヴィッド・ゴードン・グリーンが、オリジナル版『エクソシスト』へのリスペクト、そして本作に込めた想いを語った。
1971年、信仰の揺らぎ、家族のトラウマ、悪魔憑きをテーマとし、多くの人々を夢中にさせたホラー小説「エクソシスト」。
その原作者、ウィリアム・ピーター・ブラッティ自身が脚本を執筆し、故ウィリアム・フリードキンが監督を務めた映画化作品は、1973年に公開されると、世界中の観客を震え上がらせ、数々の興行収入記録を更新。その後のホラー映画にも大きな影響を与えた。
映画『エクソシスト 信じる者』プロデューサーのジェイソン・ブラムは「1973年版の『エクソシスト』は革新的な映画だったから、本作で敬意を表したかった」という。
「あの作品から50年が経ち、今日まで数多くのホラー映画が公開されたけど、僕たちはオリジナルのストーリーに立ち戻りたかった。自分の全てである我が子に危険が及んだ時に親がどんな恐怖を味わうか、この異常な世界で誰かを導く時に自分の信念や信仰をどう変化させるかを描きたかったんだ」と、新章を作り上げていくうえで、オリジナル版の世界観を損なわぬように特に意識をしたと語る。
本作の製作が始まると、監督のデヴィッド・ゴードン・グリーンは、まず原案のスコット・ティームズとダニー・マクブライドとともに「主人公はハイチ地震で妻を失い悲嘆に暮れる写真家のヴィクターで、彼が娘のアンジェラと人生をやり直そうとした矢先、邪悪な存在が娘と親友の体に取り憑く。この恐ろしい出来事によって、それまで他人と距離を置いてきたヴィクターは周囲の支えや助言に頼ることとなり、やがて伝説的な悪魔払いの生存者であるクリス・マクニールへとたどり着く。」という簡単なあらすじを完成させ、その後ピーター・サットラーと脚本を手がけた。
脚本については「人々の団結や、地域社会とともに困難を乗り越える様子を本作では掘り下げて描いている」と語るグリーン。「この作品に登場する悪魔憑きを通して、観客は『内なる葛藤』という誰もが思い当たる身近なテーマについて考えることができる。僕にとって非常に興味深いホラー映画のサブジャンルなんだ。自分は何者なのか?自分の中に誰が潜んでいるのか?地域社会にとって問題となるような要素を自分は秘めているのか?もしそうなら、人間関係や愛、周囲の介入によってそれを取り除くことができるのか?こういった疑問にすごく興味を引かれた」と明かした。
“悪魔祓い”だけではなく、誰もが抱える“内なる葛藤”も掘り下げる新章に期待したい。
映画『エクソシスト 信じる者』は、2023年12月1日(金)より全国公開。
ヴィクターは13年前に妻を亡くして以来、1人で娘のアンジェラを育てている。ある日、アンジェラと親友のキャサリンが森へ出かけたきり行方不明になり、3日後に無事保護される。しかし、その日から彼女たちの様子がどこかおかしい。突然暴れ出し、叫び、自傷行為など常軌を逸した行動を繰り返す2人‥‥。ヴィクターはかつて憑依を目撃した経験者クリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが、それは想像を絶する危険な試みだった。懸命に見守る両親を嘲笑い悪魔は問いかける。1人は生き残り、1人は死ぬ。どちらを選べと‥‥。
監督・脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:レスリー・オドム・Jr、アン・ダウド、ジェニファー・ネトルズ、ノーバート・レオ・バッツ、リディア・ジュエット、オリヴィア・マーカム、エレン・バースティン
日本語吹替版キャスト:諏訪部順一、佐倉綾音、鬼頭明里、竹村叔子、小林ゆう、仲野裕、仲村かおり、三木眞一郎
配給:東宝東和
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2023年12月1日(金) 全国公開
公式サイト exorcist-believer