『父を探して』で、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされたアレ・アブレウ監督の最新作、映画『ペルリンプスと秘密の森』の特報映像、ティザーポスター、場面写真が公開された。
1人の少年の目を通して、南米大陸の歴史と冒険を描いた、映画『父を探して』で、2014年アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタルアワード&観客賞をW受賞、2016に新設されたアニー賞長編インディペンデント作品賞を受賞したほか、2016年アカデミー賞長編アニメーション賞に南米の長編アニメ作品として初ノミネートされた気鋭のブラジル人監督、アレ・アブレウ。
そんなアブレウ監督による最新作、映画『ペルリンプスと秘密の森』は、独自のカラーパレットから生み出された色彩が美しい、映像美を堪能できる作品。
テクノロジーを駆使する太陽の王国のクラエと自然との結びつきを大切にする月の王国ブルーオの2人の秘密エージェントは、巨人によってその存在を脅かされる魔法の森に派遣されている。森を守る唯一の方法は、光という形でこの森に入り込んだ「ペルリンプス」を見つけること。敵対していた2人は共通する目的のために協力し合うことにする。しかし平和をもたらすという謎の生物を探すうちに、物語は思いがけない結末にたどり着く。そこに隠された現代への問いかけとは‥‥。
異なる者同士が同じ目的のために違いを超えて手を組むとき、個人の才能を超えた大きな力が生まれ、仲間がいることへの安心感や幸せは、より良い未来のための一歩を踏み出すエネルギーとなっていく。そしてアマゾンの保全が大きな課題であり責任でもあると感じているアブレウ監督は、やりきれない現実を見つめつつも、本作について「子どもの澄んだ目で見つめると光のような希望が見えてくる」と語る。
陽気で軽やかな音楽を担当したのはアンドレ・ホソイ。彼が率いるパーカッショングループBarbatuquesが監督と書き下ろした主題歌「Daqui prá lá, de lá prá cá (pra Naná) 」(From here to there, from there to here (for Naná))を担当し、中国、ベネズエラ、コロンビアの楽器を使い、多様な音色を用いながら、音でもカラフルで異なる要素が融合した強さを表現している。
映画『ペルリンプスと秘密の森』は、2023年12月よりロードショー。
テクノロジーを駆使する太陽の王国のクラエと自然との結びつきを大切にする月の王国ブルーオの2人の秘密エージェントは、巨人によってその存在を脅かされる魔法の森に派遣されている。森を守る唯一の方法は、光という形でこの森に入り込んだ「ペルリンプス」を見つけること。敵対していた2人は共通する目的のために協力し合うことにする。しかし平和をもたらすという謎の生物を探すうちに、物語は思いがけない結末にたどり着く。
脚本・編集・監督:アレ・アブレウ
配給:チャイルド・フィルム、ニューディア―
© Buriti Filmes, 2022
2023年12月 YEBISU GARDEN CINEMAほかロードショー