[少女]
今、私がここに生きてるっていうことは、
とても幸せなことなんだなと思います

 私は本を全然読まなかったんですが、本を読めば頭がよくなるんじゃないかなっていうのが私の考えの中にあったんです。恋愛系よりはミステリー系がいいなと思って、私でも読めそうな本をずっと探してて。で、この「少女」っていうタイトルに惹かれて読み始めました。最初はちょっと内容とかが難しかったんですけど、何回も読んでると内容が理解できるようになってきて、読み返す時間がすごく楽しみになりました。「少女」はもう、三回ぐらいは読み直してますね。読み返すたびに、いろいろなところが繋がるんですよ。それが楽しいです。

 このお話は、由紀と敦子っていう二人の少女の“死”に対する思いがポイントになっているお話なんですけど、私は敦子の考え方がすごく大人だなとこの本を読んで感じて。だいたい私と同じ年ぐらいなんですけど、こんなことを考えて生きている人がいるんだなってことが発見でした。敦子はすごく勇気があると思うんですよ。だからすごくかっこよく見えて、ちょっと憧れます。どちらかというと、私は由紀タイプなのかなって思って。このお話のようなことが私の周りで起きたらどうなるんだろうとか、考えちゃいました(笑)。

 ネットとかSNSの裏サイトとか、そういうものがお話の中にも出てくるんですけど、やっぱり気になりますよね。私も見ることあるんですけど、自分のことをいいって言ってくれる人もいれば、悪く言う人も絶対にいるので、そういうことに関しては依存しないというか、それを引きずらないようにしてます。あと、この本を読むまでは死についてあまり考えたことがなかったんですが、この本の中には自殺をしてしまう人が出てくるんですけど、その人にはその人の考えがちゃんとあるんだなっていうことを知って、今までニュースを見ても他人のことだからって見過ごしてたんですけど、一つ一つの理由をちゃんと考えていかないといけないなと思いました。今、私がここに生きてるっていうことは、とても幸せなことなんだなと思います。

 この本は、同世代の高校生とか中学生にぜひ読んでもらいたいなと思いました。もちろん大人の人に読まないでって言ってるわけじゃなくて、いじめの問題とかSNSのこととかが書いてあって、思春期のころにこれを読んでいただけたら、考え方が変わるんじゃないかなと思いました。私もこの本を読んで、こういう考え方をする人がいるんだっていう発見があって、これから先生きていくうえで考えさせられたり、自分がどう生きるか、生き方についてすごく考えさせられました。

[少女]紹介POP!

※高本彩花さんのおすすめ本を
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望郷

湊かなえ

文藝春秋

暗い海に青く輝いた星のような光。
母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。
そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る・・・日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、自らも瀬戸内の“島”に生まれたミステリの名手が、万感の思いを込めて描く。 心に刺さる連作短編集。

※『少女』は電子書籍の配信はございません。