[美丘]
命の大切さも分かるし、生き方や人生の考え方
すべてが勉強になる作品だなと思います

 この「美丘」がテレビドラマ化されて、そのドラマがすごい好きだったので、この原作を読んだんです。世界観が独特だなと思って、それから好きになって石田衣良さんの作品を全部買いました。

 この本は、主人公の美丘が不治の病におかされてしまっていて、一度くじけそうになったりいろいろとあるんですけど、そこで太一と出会って、めげずに残りの時間を楽しく生きなきゃなって気がつくんです。そこから二人で力を合わせて美丘の最後の日まで生き抜くんですけど、その様子にいろんなことを考えさせられました。現代社会に悩みを抱えることも多いけど頑張って生きている人もいるし、同じ現代に生きていて、考え方次第でこんなふうに変われるんだなって勉強になったし、命の大切さも分かるし、生き方や人生の考え方すべてが勉強になる作品だなと思います。

 ドラマでは吉高由里子さんが演じる美丘のイメージがすごく強くて、大好きな吉高さんの演技にどんどん引き込まれてどんどん物語に入っていった感じだったんですけど、本では、細かい心情だったりとかがより鮮明に入ってきて面白かったです。私は読むのが比較的遅くて、理解できるまで何回も読んだりするタイプなんですけど、だからこそじっくりと感じることができました。

 もしも自分が余命宣告されたらどうするだろうって、やっぱり考えましたね。確かに余命宣告されたら、最初の美丘のように生きてるのが嫌になるだろうなって思いました。どんどん体の自由もきかなくなってくるし、大好きな人の名前も忘れていって、自分はもう死ぬんだって分かる状態になっても、生きてることって素晴らしいから前を見なきゃいけないってそう思えるってすごいなと思う。私もおじいちゃんが亡くなった時に、余命宣告を受けるってこんなにも辛いことなんだなって実感したので、改めて美丘ってすごいなと思いました。

 今、現実に希望をもてなかったりとか、何かのきっかけで悩んでいたりだとか、下を向きそうになったらこの作品を読んで、命の大切さや生きてることの素晴らしさ、美丘が本当に生きてることって大事なんだって思ったその思いとかを感じて、前向きに生活していってほしいなって思います。

[美丘] 紹介POP!

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美丘

石田衣良

KADOKAWA / 角川書店

美丘、きみは流れ星のように自分を削り続けた……平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

REVERSE リバース

石田衣良

集英社

ネットで出会い、メール交換だけで親しくなった千晶と秀紀。仕事や恋愛について、身近な人間には話せないような本音も、メールでなら素直に語れる。けれど、ひとつだけ、嘘をついていることがあった。実はふたりとも、性別を偽っていたのだ。相手を同性と思いながらも、次第に心惹かれてゆくふたりだったが――。性別や外見など、現実の枠をこえて心を通わせる男女の、新しい出会いと恋の物語。