小学生のときは
「厚い本を読んでるとカッコいい」
と思ってました(笑)

──星名さんが読書を好きになったきっかけはどういうものでしたか?

星名小学校のときに電車通学をしてたんですけど、小学校2年生ぐらいでケータイを持ってなかったときに、私のまわりで本を読みながら学校から帰るのがすごく流行ったんです。子供向けの本なんだけど、子供心にはパッと見、大人向けに見えるような本を読んで(笑)。

──ちょっと背伸びしてるような感じだったんですね(笑)。どういう本を読んでたんですか?

星名なんだっけ? タイトルは覚えてないんですけど、フェアリーなんとかっていうフェアリーがテーマになってるファンタジーな感じの本を読むのにハマってました。本の色がすごいたくさんあって、見た目も可愛くて、そこからハマりました。

──小学生のころに読んだ本で印象に残ってるものはありますか?

星名小6のときにドラマの『流星の絆』(2008年にTBS系で放送。原作は東野圭吾の小説)を見てたんですけど、そのときに本がドラマになることを初めて知ったんです。ドラマも面白かったので本も読んでみようと思って、お母さんに初めて厚い本を買ってもらって。厚い本を持って読んでるとカッコいいみたいな小学生的な気持ちがありました(笑)。そこから本がすごく好きになって、ドラマ化される小説だったらドラマを見るより先に読みたいとか、そういうふうに思うようになりました。

──そうやって本好きになっていったんですね。読書を始めたきっかけは電車通学だったと先ほどおっしゃってましたが、今、本はどういうときに読んでますか?

星名高校生活では電車の中だと単語帳とかを見てたので、本屋さんにプラッと寄ったときに「あ、これ面白そうだな」と思ったのを買って、まとめてバーッと読む感じです。1回読み始めると止まらなくて。

──目当ての本がなくても、普段から本屋さんにはよく行くんですか?

星名はい! 雑誌も好きなので、雑誌を見たりして。その後に文庫本のほうにも行って、話題作やお店のオススメの本を見て気になったものを買ったりします。

──書店で本と出会うんですね。お友達から「あの本、面白かったよ」と勧められて本と出会うことはありますか?

星名友達とはあんまり読書の話はしないです。

──エビ中の他のメンバーの方だとどうですか?

星名うちのメンバーは「え、活字ムリムリ」みたいな子が多いので(笑)。でも、少女マンガの貸し借りはメンバーの中でしてますね。一時期、全巻そろえたマンガをイベント会場とかに持ってきて空き時間に読むっていうのに、みんなでハマってました。「メイクさんのジャマになるから、メイクしてるときにマンガ読んじゃダメ」って怒られた記憶があります(笑)。

──星名さんはマンガは読むんですか?

星名すごく小ちゃいときに『ワンピース』とかをチラッと見たことがあったぐらいで、ほとんどマンガは読んだことがなかったんですよ。初めて少女マンガを読んだのが中3ぐらいのときで、そこで初めてちゃんとマンガの読み方も知ったというか。

──メンバーのみなさんから借りたマンガで特に面白かった作品は何ですか?

星名映画にもなった『orange』(高野苺・著)はすごく面白かったですね。メンバーのみんなで読んでました。

──今回はマンガではなく活字の本でオススメのものを3冊あげていただきましたが、好きになる本に共通点はありますか?

星名本だけじゃなくてドラマとかでもそうなんですけど、けっこう暗めの話が好きです。

──たしかに今回あげていただいた重松清さんの『十字架』も湊かなえさんの『望郷』もビターなテイストです。

星名『十字架』は本屋さんに立ち寄ったときに「なにか読みたい本はないかなあ」と思ったら、“映画化する”っていうオススメのコメントが書いてあって気になってチラッと見てみたらイジメの話だったんですね。私の学校でイジメはなかったんですけど、同世代の子がつらい体験をする話だと知ってとても胸が締め付けられて、これは読んだ方がいいなと思ったんです。

──『十字架』の題材は中学生のイジメですから、世代が近い星名さんにはより切実に響いたでしょうね。

星名リアルでしたね。本の最初のほうで自殺した男の子のお父さんに語り手のユウ君が「親友だったらなんで助けなかった」って言われるところがあるんですけど、その言葉って一生残るんじゃないかなって。

──まさに十字架みたいに一生背負うことになるような言葉ですよね。そういう重い話ですけど、ストーリーの最後には救いがありました。

星名もやもやとした気持ちの中にも、みんなに太陽の光が射すようなところが最後にあってよかったです。

──『十字架』は今年の2月に映画が公開されましたけど、ご覧になりましたか?

星名見たいんですけど、まだ見てないです。本と映画じゃ違うと思うんですけど、そういうのが楽しくて。

──原作に忠実じゃなくてもいい派なんですね。

星名私は割と大丈夫です。やっぱり2時間の中にストーリーを収めるとしたら、原作とは違ってくると思うんです。『十字架』の映画も、私が知ってる『十字架』とは違う『十字架』が見れるのかなと思って、むしろそれを見たいなと思ってます。

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十字架

重松清

講談社

中2のとき、真田祐のクラスメイトの藤井俊介がいじめを苦に自殺する。遺書には加害者の名前が書かれていただけでなく、「親友になってくれてありがとう」という感謝の言葉と共に祐の名も書かれていた。だが、祐は俊介と幼なじみだったものの中学では疎遠になっていて、俊介へのいじめも見過ごしていた……。直木賞作家の重松清がいじめによる自殺と遺され人たちのドラマを真っ正面から描き、第44回吉川英治文学賞を受賞した長編小説。

※『望郷』『なにもかもなくしてみる』は電子書籍の配信はございません。