Jul 08, 2016

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〈沖縄クラフト〉うるま市「陶房Gallery島色」 インスピレーションは沖縄の自然、離島で生まれた色とりどりの器

 本島中部の東海岸と離島を結ぶ海中道路。両サイドに海が広がる気持ちのいい眺めを抜けて、のんびりとした空気が流れはじめたころ、宮城島にある島袋克史さんの工房にたどり着く。

 

代表作ともいえる沖縄の海をイメージさせる淡い水色の器は、涼しげなテーブルを演出してくれる。月桃のつぼみから生まれた桃色の器と合わせると相性がいい

代表作ともいえる沖縄の海をイメージさせる淡い水色の器は、涼しげなテーブルを演出してくれる。月桃のつぼみから生まれた桃色の器と合わせると相性がいい

 

シーサー職人の父をもち、幼いころから陶芸の世界に触れてきた島袋さん。大学で陶芸を学び、いくつもの仕事を経験しながら2009年に宮城島に工房とギャラリーを構えて独立。街のなかではなく、自然が豊かでほかに何もないこの場所を選んだのは、伝統的な登り窯を作る夢を叶えるためだったという。

 

 いまでこそ鮮やかな色彩の器だが、宮城島に来るまでの島袋さんの作品はモノトーンが多い。

 

「形のラインが美しく見える白と黒の器ばかり作っていました。どんな料理を乗せても映える色ですからね」

 

 けれど、いつしかギャラリーに並ぶモノトーンの器に違和感を覚えていったそう。
「宮城島に来て、目に飛び込む色が変わったからでしょう。毎日、海と空を眺め、自然を身近に感じるようになったらこれまでの枠を外して、ほかの色の器を作りたくなったんですよ」

 

 そこから生まれたのが、海や空など島の自然を映した色鮮やかな器たち。海の色ひとつとっても、深いコバルトブルーのものも、曇りや冬の海を映した淡い色の器もある。夕焼け空を感じさせるピンク色、サトウキビの葉を映したくすんだ緑色、島袋さんの自然を愛するまなざしが多彩な器に表現されている。

 

 島袋さんの工房の横にはかき氷店「瑠庵+島色」があり、雪のようにふんわりとした口溶けの氷に、色とりどりの自家製シロップをかけたかき氷が味わえる。そのかき氷の器を島袋さんが作っている。店でかき氷を食べれば、器が並ぶ食卓風景がぐっと間近になり、使う日々を想像できるだろう。そんな島袋さんの器は、旅から戻ってからも、暮らしに優しい沖縄の風を運んでくれそうだ。

 

手作りシロップとふわふわのかき氷を提供する「瑠庵+島色」の色鮮やかなかき氷と島袋さんの器の美しいコラボレーション。思わず写真を撮りたくなる絵になるかき氷

島袋克史さん
高校で美術教師、大学で陶磁器コースの助手を務めたのち、陶芸家として独立。自然の色を取り入れた鮮やかなものからモノトーンまで多彩な器を生みだしている。

 

陶房Gallery島色
トウボウ ギャラリー シマイロ

住所:沖縄県うるま市与那城桃原428‐6
TEL:098‐977‐8086
通販:不可
営業時間:第3土・日曜日13時~18時(電話での確認が必要)
定休日:不定休
駐車場:あり
アクセス:那覇空港より車で約1時間15分(豊見城・名嘉地IC〜沖縄北IC)
www.shimabukurokatsushi.com

*掲載の情報は2016年4月時点のものです。発刊後の掲載内容にについては(営業時間、定休日など)のデータにつきましては、お店の都合により変更になる場合があります。予めご了承ください。