Mar 29, 2017

インタビュー

南海キャンディーズ 山里亮太「『M-1』出場宣言もそうでしたけど、大事なことはラジオで最初に喋ります」

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やきそばかおるの「ラジオのかくし味」
第8回 山里亮太さん(TBSラジオ「JUNK 山里亮太の不毛な議論」)

 

「水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論」放送開始から早7年。TBSラジオの深夜枠「JUNK」で、現在放送しているメンバーの中では最後に仲間入りした、南海キャンディーズの山里亮太さん。「毎回、リスナーに助けてもらっています」と、ご本人は謙虚ですが、そんな山里さんを盛り上げようとするハガキ職人の皆さんや、大勢の番組のファンに愛されています。人気企画「真夏の大喜利甲子園」には、前回は2万通を超えるネタの投稿が寄せられました。aikoさん、松井咲子さんも番組の大ファンです。今回は、山里さんとリスナーの密な関係の秘密に迫りました。

 

他のどの番組よりもリスナーに頼っていると思います(笑)

 

──面白い番組には、面白いネタを書いてくれるリスナーがたくさんいる傾向がありますが、「不毛な議論」も毎回、レベルの高いネタがズラリと揃っています。「良いリスナーがたくさん聴いてくれるようになった」と思ったのは、いつ頃からですか?

最初からでした! 番組が始まった頃から、ネタがとにかく面白かったです。リスナーがラジオ番組にネタを書くモチベーションは色々あると思うけど、「不毛な議論」の場合は「俺たちが山里を助けてあげないと、番組が終わっちゃうかもしれないから、面白いネタを送って一打席でも多くバッターボックスに連れて行ってやろう」って思ってくれるリスナーが多くて、僕は助けられてます。だから「今日はオープニングトークが面白かった」って言われると、ものすごく嬉しくて、リスナーから合格点をもらえたような気分になります。特に「不毛な議論」のリスナーがありがたいのは、僕の大きな節目の時にも必ず助けにくれるんです。昨年は久しぶりにM-1(M-1グランプリ2016)に挑戦したんですけど、「ネタを全く試せてなくて、舞台でいきなり下ろさないといけなくて怖い」という事をラジオで言ったら、翌々日に幕張の劇場にかなりの数のリスナーが駆けつけてくれて、笑ってくれたんです。「あ、見たことあるリスナーだ!」っていう人もたくさんいましたから。M-1には番組で「M-1に出る」って宣言したことがきっかけで出場したんですけど、みんな本当に優しくて、ことあるごとに助けに来てくれるんです。持ち回り制で来てくれてるんじゃないかとさえ思ってます(笑)。

※数あるコーナーの中でも人気なのが「子供達を責めないでリターンズ」。子どもが言うと面白そうなことをリスナーに送ってもらうコーナーです。テレビや舞台などにおける山里さんへのいわゆる粗探しが中心ですが、ゲストが出演した時にはゲストに関する容赦ないネタも紹介されます。山里さんもゲストも気が気でありません。

──「子供達を責めないでリターンズ」のコーナーでは、リスナーからのネタで、山里さんがヘコみそうな強烈なダメ出しがあることがありますが、ムッとすることはありませんか?

コンディション次第では泣きそうになるくらい、本当にキツいことがあります。

──やっぱり、そうなんですか!

痛いところを、思いっきりえぐってくることもありますから(笑)。でも、僕にとっては、つかなきゃいけない傷だとも思ってます。この前も「極楽とんぼの吠え魂」が日曜の深夜に一夜限りで復活したんですけど、その時も「水曜日に復活したら?」って送ってきたリスナーがいて、僕も表むきは「おい!」って冗談交じりにつっこんでたけど、心では本当に傷ついてたりするんです(苦笑)。そういう風に言われてしまう僕に、唯一存在意義を持たせてくれるコーナーが「子どもたちを責めないで」で、それがなかったら“裸の王様”みたいに、ずっと甘えてる状態になってたかもしれないです。リスナーがラジオや他の番組での僕のことについてどう思ってるかが分かって、勉強にもなります。リスナーが、良い意味で僕を下に見てくれてるんで(笑)。僕は元々サボる癖があるし、調子に乗っちゃうし、ダメなところも全てリスナーは分かってるし、ビシっと言ってもらえればと思います。

 

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──もしも、結婚する相手が、山里さんが嫉妬するほど面白いセンスを持った人だったら?(例:大喜利で面白い回答を出す 等)

いや、自分に持っていないセンスを持ってるから、むしろ嬉しいです。その面白い答えを出せる人が僕のことを好きっていってくれたら僕が面白いことになるし(笑)。もしもその人に嫉妬したとしたら、それは自分が調子に乗っているのかもしれません。

──では、「不毛な議論」が、他の番組と違うところはどういうところだと思いますか?

他の番組は基本的にパーソナリティーが主人公だと思うけど、「不毛な議論」はリスナーが主人公に近い気がします。「真夏の大喜利甲子園」(※リスナーだけでなく、著名人も名前を伏せて大喜利を行う企画。回答はメールで受け付ける)では、僕は「ゲストはリスナー」っていう表現をしてるし、普段の放送も、リスナーのみんながいなかったら成立しないかもしれないと思っていて、そういった意味では、他のどの番組よりもリスナーに頼っている番組だと思います(笑)。

──もしも、山里さんがラジオ番組を全くやっていなかったら、どうなっていたと思いますか?

仕事が全体的にうまくいっていないと思います。ラジオは本当に責任が重くて、万が一、失敗した時のショックは本当に大きいと思うし、聴取率も露骨に出るし、でもその怖さがあるから頑張れるところもあるんです。あとは、ずっと憧れていたラジオの、しかも名誉ある「JUNK」を一人でやらせてもらえてるっていうことが自信になっていて、他の仕事でうまくいかなったことがあったとしても、「俺、なんだかんだいっても『JUNK』のパーソナリティーだし」と思うことがあって(笑)。僕自身、若い頃からずっとラジオのレギュラー番組を持ちたいと思ってたし、やっぱり、芸人でラジオのレギュラーを持ってるって、カッコいいから…。他の人に言うと嫌味になるから直接は言わないですけど、影で何か嫌なことを言われた時、口では「すみません」って謝っても、心の中では「色々言ってるけど、お前『JUNK』を一人でやってないだろ」って思ってます(笑)。

インタビューの続きは、電子書籍「ラジオのかくし味2」でご覧いただけます。
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プロフィール

 

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山里亮太(やまさと・りょうた)

‘77年、千葉県生まれ。’03年、山崎静代とお笑いコンビ、南海キャンディーズを結成。
近年はナレーションや『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)など、ピンとしても活躍中。

 

番組情報

 

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TBSラジオ(AM954kHz+FM90.5MHz)
JUNK 山里亮太の不毛な議論 

TBSの深夜枠「JUNK」の水曜日は、ボキャブラリーの宝庫と呼ばれる、南海キャンディーズの山里亮太が、ラジオで本領を発揮します! 自虐・妄想ネタが冴えるフリートークと、リスナーとの距離の近さが魅力。aikoなど、番組ファンを公言している芸能人も多数!

番組放送日時
TBSラジオ(AM954kHz+FM90.5MHz)「JUNK 山里亮太の不毛な議論 」
毎週水曜日 25:00~27:00

番組公式HP
http://www.tbsradio.jp/fumou/

番組メール
fumou@tbs.co.jp

やきそばかおる

編集者・ライター・コラムニスト

テレビ誌やカルチャー誌、Webニュースなどに携わるほか、子どもの頃から大のラジオファンで元ハガキ職人ということもあり「BRUTUS」「別冊カドカワ」「ケトル」等で、ラジオ特集の取材、執筆を担当。

連載にも定評があり、「J-WAVE NEWS コラム やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」「radiko.jpコラム」「水道橋博士のメルマ旬報(やきそばかおるの会いに行ける偉人)」「カルチャーブロス」ほか、執筆中。また、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、作家のシオンJr.と、全国のラジオファンから寄せられた面白いラジオ番組の情報を紹介する「週刊 ラジオ情報センター」を月曜21時よりツイキャスで放送している。

一方、動物園愛好家として、全国95カ所をまわって写真を撮っている。好きな動物はハシビロコウ。もちろん、好きな食べ物は焼きそば。

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