Feb 01, 2017

インタビュー

緊急対談:SMAPとは何だったのか? 中居正広は、<“フォース”の遣い手>である。

“人間関係”も“会社”も、スタートより、終わらせる方がずっと難しい。デビュー25周年の昨年大晦日、遂に解散したSMAPから、私たちは何を受け止めたらいいのだろうか。

これまでSMAPメンバー出演の映画の撮影現場で密着取材し、3年半に渡ってSMAPのオフィシャルコラム『Map of Smap』でライターを務めた相田冬二、そしてカルチャーとしてのSMAP特集をいち早く組んで話題を呼んだ雑誌『Invitation』の元編集長・小林淳一のふたりが、数回にわたって批評、考察していく連載『「SMAP」とはいったい何だったのか』。

第2回目は、いまや名司会者であるリーダーの中居正広さんについて語っていきます。

 

第2回:中居正広は<“フォース”の遣い手>である。

相田冬二(SMAPオフィシャルコラム『Map of Smap』ライター)× 小林淳一(元Invitation編集長)

 

司会も役者も秀逸
「性格という才能」

小林淳一(以下、小林) 僕が中居(正広)のスゴさを改めて痛感したのは、テレビ番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)でした。あれはゲストMCがいる上でのMCなんですよね。誰に似ているかというと、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の田原総一朗なんだって気づいた。つまり「司会もするけど、意見も言いますよ」というスタンス。中居のMCに特徴的なのは、一対一のトークが絶妙ということ。それがいちばんよく出ているのが『ナカイの窓』だと思う。円形のスタジオのセッテイングもそれを生かしていて、中居と目と目が会うことで、ほかのゲストが見えない状態でのトークがはじまる。対決とも言えますが(笑)。出演者をそれぞれよく観察しているからこそのフリやオトシがある。出演者への敬意をもった上でのディスりというのが中居の特徴で、それがよく出ている。相田さんは、「性格という才能」って言ってましたよね。

相田冬二(以下、相田) 中居の語りには、ひとりなのに、飲み屋で一緒にサシ飲みしている感覚がある。ラジオではより丁寧に遠くに自分の声を届けようとしてるし、媒体や番組によって、技を使い分けてる。プロであろうとする意識がすごいよね。インタビュアーとしても秀逸なので、個人的には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)みたいな番組をぜひやってほしい。毎回ゲストを呼んで「この人に1時間話を聞きます」っていうシリーズ番組を観てみたいですね。ゲストさえOKすれば、全編ナマでノン編集スタイルをNHKあたりで観てみたい。CF(コマーシャル)なしの中居を。

小林 去年は“金スマ”(『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』TBS系)のベッキーの件でも株を上げましたよね。まわしてないように見えて、ちゃんとまわしてる。相手が美味しくなるような言葉を本人から導き出しているともいえる。それが自然に見えるのがスゴいんですよね。やってる感がない。台本主義じゃないし、予定調和を目指してないのに、ある幅の中で終わらせられる技量がある。相手にとって美味しくて、中居にとって面白い、あるいは視聴者にとって面白いところに着地させていく。バラエティも含めてあれだけ回せて面白いところにもっていく司会者っていないし、司会業では天下を取りましたよね。「芸能人で一番できる司会者のNo.1だ」ってもっと言われてもいいはず。

相田 でも、これはいつも言っていることですが、芝居に関しても、中居に敵う(SMAPの)メンバーはいないんじゃないかな。いま気づいたけど、SMAP解散で喪失してしまう大きなものとしては「俳優としての中居をもう見れないかもしれない」ということがありますね。ひょっとすると今後、芝居を見せてくれない可能性も感じるんですよ。でも役者として木村(拓哉)と共演してほしかったなあ。芝居の上でちゃんと(中居に)負ける木村の姿を見たかったですね。かねてから、木村はちゃんと負ける役をやるべきだと考えていたけれど、相手役として中居は最適なんじゃないかと、いまでも思っています。

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