Jan 24, 2017

インタビュー1073

緊急対談:SMAPとは何だったのか? スマスマ最終回で見えた“SMAPの本質”

“人間関係”も“会社”も、スタートより、終わらせる方がずっと難しい。デビュー25周年の昨年大晦日、遂に解散したSMAPから、私たちは何を受け止めたらいいのだろうか。

これまでSMAPメンバー出演の映画の撮影現場で密着取材し、3年半に渡ってSMAPのオフィシャルコラム『Map of Smap』でライターを務めた相田冬二、そしてカルチャーとしてのSMAP特集をいち早く組んで話題を呼んだ雑誌『Invitation』の元編集長・小林淳一のふたりが、「SMAP」とはいったい何だったのかについて、数回にわたって考察していきます。

今回は、テレビ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回から見えたSMAPの本質、そしてSMAPはいつから、そしてどのように<国民的アイドル>になったのか、なぜアイドルグループの解散劇が"国民の事件”になったのか、について。

 

第1回:スマスマ最終回で見えた“SMAPの本質”

相田冬二(SMAPオフィシャルコラム『Map of Smap』ライター)× 小林淳一(元Invitation編集長)

 

予定調和に最後まで背を向けた
「SMAP」らしい“幕切れ”

相田 スマスマの最終回、どう思った? 番組の“終わらせ方”として。

小林 すごくよかったです。僕はテレビっ子なんで、バラエティやアイドルグループ番組の最終回って何回も観ているけど、誤解を恐れずに言うと“本人たちが予定調和に協力的じゃない幕切れ”って初めて観ました(笑)。ああいう最終回って、いい意味で観たことがないし、「やっぱりSMAPってすげえ」って心から思ったんですよ。

相田 媚びないし、誇示もしない。僕も「パンクな終わり方だなあ」って思いましたね。別に涙涙で終わらせる必要はないけど、これだけ長い間続いたテレビ番組の最後なら、普通は最後に全員で「これまで、ありがとうございました!」くらいは言う訳じゃないですか。そういう予定調和を全部無視して、“無言の礼”で終わらせたのは、すごくSMAPっぽいなと。メッセージや自己主張をしないのがSMAPらしさだとずっと思ってきたんだけど、「何も発言しない」という姿勢を最後まで貫いた。四半世紀以上も第一線で活動して「俺たちって実はこうなんだぜ」なんて、絶対に言わなかった。これだけ有名なのに、実はメンバーのはっきりした「素」の部分って出てこない。それがすごい。SMAPが他のグループと違うのは、「素」を“売り”にしなかったことなんじゃないかな。

小林 最終回の最後で幕が下がって、番組は終わるけど、その後に制作スタッフと記念撮影会を始めるじゃないですか。あそこがメンバーの「素」なのかなって思わせるけど、何が本当なのか実は誰にもわからない。

相田 フィクションのフィクションみたいな。あれが本当の“裏”ではないことが重要ですよね。