自分が知らない間にアニメ化されていたりすると悔しい思いをしたりします(笑)

──「37.5℃の涙」が現実社会を描いた作品なのに対し、「夏目友人帳」と「花と悪魔」はファンタジー要素が強い作品ですね。

竹達そうですね。「夏目友人帳」のほうは、何回もアニメ化されていて、ずいぶん前からタイトルは知っていたし、気になってはいたんですけど、読んだことはなかったんです。というのも、私、流行っているものに手を出すっていうのがなかなかできない性格でして…(笑)。素直になれない部分があったんですよね。それが、ある日本屋さんに行ったときに、「夏目友人帳」のコーナーで1話だけ試し読みできますっていうのがあったんですよ。で、読んでみたら、めちゃくちゃ面白くて。この先どうなるんだろう?っていうワクワク感がすごくありました。

──1話で引き込まれちゃったんですね。

竹達そうなんです。それで、気がついたときには全巻買っていました(笑)。当時出ていた20巻を大人買い(笑)。それも一気に読んで、読み終わったときには、もう終わっちゃった、どうしよう……ってなりました(笑)。

──「夏目友人帳」のどんな部分が、それほど竹達さんを魅了したのでしょう?

竹達なんだろう? ハッピーエンドで終わる回もあれば、なんだか寂しい気持ちになる回もあって……。最初は妖怪=悪いものっていうイメージで見てたんですけど、妖怪にも妖怪の世界があって、頑張って生きてる妖怪もいれば、なんだか人間のほうがちょっと悪みたいな見え方になる回もあったりと、回によっていろんな感情が出てくるのが面白かったですね。もしかしたら、今、私には見えてないけど、ここにも妖怪がいるのかもって妄想したりします(笑)。あと、主人公の夏目貴志くんには両親いなくて、祖母のレイコさんもたまに出てくるんですけど全然どんな人かはわからなくて…。どうやって子供を産んで、貴志くんが生まれるまでに至ったんだろうっていう謎もありまして…。

──気になるところがたくさんある(笑)。

竹達そうなんですよね。その謎に惹かれて、続きが読みたくなっちゃうんです。

──では、最後の「花と悪魔」との出会いは?

竹達私、かわいい女の子がすごく好きなんですよ。さらに、中世やヨーロッパ風の世界観も好きなので、「花と悪魔」の世界観はそれにピタリとハマって、半分くらいはジャケ買いでした。それに加えて、2016年に作者の音久無先生の「黒伯爵は星を愛でる」のドラマCDで、ヒロインのエスター・メイフィールド役の声を担当させていただいたのもありまして。それをきっかけに音久無先生の作品を全部読もうと思って、この「花と悪魔」も買ったんですが、もう、どストライクでした。かわいい女の子が出てきて、お城が出てきて、イケメンもたくさんいて、そんなイケメンたちが守ってくれるっていう(笑)。なおかつ、主人公のはなちゃんが、小さいながらも一生懸命生きて、ちょっとずつ少女から大人になっていく過程だったり、悪魔のビビも、はなちゃんが赤ちゃんの頃から面倒を見てきたのに、人間と悪魔の生きてる時間は違うから、どんどん成長していく様子をドギマギしながらも見守っている、その2人の関係性もたまらなくかわいくて。夢中になって読みましたね。

──竹達さんの話し振りから、夢中で読んだっていうのが想像できます(笑)。

竹達本当、ついつい読んでしまうって感じでした(笑)。それでいて、全10巻っていう長さも絶妙です! 10巻の中でお話がぎゅっと凝縮されているっていうところも、素晴らしいポイントです。

──漫画を読みながら、この役を演じてみたいなって考えることはありますか?

竹達あります、あります。なので、自分が知らない間にアニメ化されていたりすると、オーディション受けてない〜!って思ったりすることもあります。そんな悔しい思いをしつつ、でも、アニメの放送を見たりすると、(演じている声優さんの声が)ピッタリだなとか、楽しいなと思って、結局いつも応援しながら見ています(笑)。

──竹達さんはこれまで本当に多くの漫画に触れていそうですけど、普段、漫画はどんな風に入手、保管されてるんですか?

竹達読んだら実家に送ったり、処分したりすることが多いです。で、また読みたくなったら買うっていうのを繰り返してますね。あと、電子書籍で読んで、気に入った作品はコミックでも読みたいと思って買ったり。今回の3作品の中だと、「花と悪魔」は電子書籍で一度読んで、コミックで買い直した作品です。

──では最後になりますが、竹達さんにとって漫画とはどういう存在ですか?

竹達なくてはならないもの、ですね。生きていく上で必要な心の栄養を与えてくれる栄養剤みたいというか。やっぱり、普段自分が感じられない気持ちとか、それこそ疑似恋愛を漫画の中でできたりとか、いろんな経験をさせてもらえるし、ときには人生を導いてくれたりもしますから。なので、私にとって漫画は、ごはんのような、栄養剤のような存在。これからも漫画との付き合いは続いていくと思います。

インタビュー・文 / 片貝 久美子
撮影 / 田里 弐裸衣
ヘアメイク / you
スタイリスト / hana

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹達彩奈さんが好きな本を
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37.5℃の涙(1)

椎名チカ(著) / Cheese!

小学館

37.5℃。それは、保育園にこどもが保育園に行ける、体温のボーダーライン。こどもが熱を出した。保育園には預けられない。病気のこどもを置いて仕事には行けない。でも働かなくては生きていけない――。身動きの取れない親たちに手を差しのべる存在、「病児保育士」。病気のこどもを人に預けて仕事に行くのは果たして“親失格”なのか?愛情とは 家族とは 親とは――答えの出ない問題に、笑わない病児保育士・桃子が真っ正面から切り込む!最後には必ず笑顔になれると信じて。

花と悪魔 1巻

音久無(著) / 花とゆめ

白泉社

齢200を越す大悪魔・ビビが人間界に居を構えて二度目の冬。彼が屋敷の前で拾った人間の赤ちゃんは、花のような笑顔を見せることから、“はな”と名づけられ、大切に育てられました。そして、はなは14歳になり、少しずつビビのことが気になるお年頃になったのですが・・・!?

夏目友人帳 1巻

緑川ゆき(著) / LaLa

白泉社

「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に!!祖母が妖怪たちと交わした「契約」をめぐって、用心棒・ニャンコ先生とともに忙しい日々を送ることになった夏目は…!?あやかし契約奇談!

PROFILE

竹達彩奈(たけたつ あやな)

6月23日生まれ。リンク・プラン所属。
「けいおん!」の中野梓役でブレイク以降、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「スナックワールド」「新幹線変形ロボ シンカリオン」など多数のアニメ作品に出演。5周年を迎えたソロ活動や声優ユニット「petit milady」のアーティスト活動の他、TVCMやドラマ・実写映画等、マルチに活動中。

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