中学生の頃は読書少女で、「将来が楽しみだ」と言われてました

──堀田さんは子供の頃から読書好きでしたか?

堀田学生時代はすごく読んでいたんです。中学生の頃は、家に帰って寝る間も惜しんで読んでいて、親に「すごい読書少女だね」って、「将来が楽しみだ」みたいなことを言われてたんですけど、高校、大学になってからめっきり読まなくなってしまって。その辺から、もう私は読書が苦手な人間だと思っていました。だけど、2か月前に「運命の恋をかなえるスタンダール」という本に出会ったのがきっかけで、また読書にハマりました。

──中学時代、夢中になったのは何かきっかけがあったんですか?

堀田確かに、なんであんなに読んでたんだろう?(笑) 「ダレン・シャン」とか「ハリー・ポッター」とかがすごく流行っていて、学校で読書の時間っていうのがあったんですよ。これで本を読むことが日常になったからだと思うんですけど。

──当時読んでいたもので、印象に残っている本はありますか?

堀田星新一さんの本がすごく好きで。ちょっとミステリーで、最後どんでん返しで終わるようなものや、ワクワクするような本をずっと読んでました。先が読めない展開で、自分が想像しながら読むのが好きだし、ビックリさせられるのが好きで、そんな本の中でしか味わえない世界観があるものが好きです。そういう本が好きなのは今も変わらなくて、映画にしてもミステリーで不思議な感じのものが好きだし、今の趣味や好きなものを築いてきたのは、中学時代の読書体験だったりするかもしれないですね。

──ワクワクドキドキする展開の本というと、今回紹介していただいた「キャプテンサンダーボルト」はまさにそういう本でしたね。

堀田そうですね。しかも、この本に出会えてよかったなって思えるような、すごくすっきりしてかっこいいなって思える終わり方だったので、惚れちゃいました。登場人物に。

──この本を手にされたきっかけは?

堀田撮影で海外ロケに行った時に、カメラマンさんから。伊坂幸太郎さんの本はもともとすごく好きだったので、「ありがとうございます!」っていただいたんです。

──伊坂幸太郎さんと阿部和重さんとの合作というのも面白いところですが、堀田さんが惹かれたところはどんなところですか?

堀田最初、登場人物がいっぱいいて、各章ごとにメインの登場人物が違うんです。それでいろんな人の観点から話が進んでいくんですけど、それぞれひょんなことで出会った謎を追い求めているんですね。それが最後に全部合致する瞬間があって。その瞬間がたまらなく面白かったです。スケールが大きくて非日常的なんですけど、でもリアリティもあって、話に無理がなく、すごく入り込めました。

──最初に登場人物に惚れたとおっしゃってましたけど、ちなみにどの人物に惚れたんですか?

堀田メインで出てくる井ノ原さんです(笑)。人間くさくて男らしくて。ぜひ映像化してほしいなと思っています。

──そしてもう一冊、西加奈子さんの「サラバ!」ですが、この本はどういうきっかけで手にされましたか?

堀田西加奈子さんの本は、すごく20代前半の女子に読みやすいよっていう話を聞いたことがあって、すぐ本屋さんで買ったんです。上下巻あるし、分厚いし大丈夫かなと思いながら買ったんですけど、あっという間に読んでしまいました。何か大きな出来事があってそれが展開していくっていうわけじゃなく、主人公の垰歩がちょっとずつ成長して大人になっていく過程を追っていて、それと共に周りの家族の変化とか、その心情的な面を丁寧に描いた内容なんです。そういう本に出会ったのが初めてだったので、すごく面白いなと思ってはまっちゃいました。自分の中で新しかったです。実は「キャプテンサンダーボルト」の後に読んだんですよ。スケール的には家族の話だから、すごく狭い世界なんですけど、出てくる登場人物もみんなキャラが濃いし、すごくインパクトがある。登場人物のイメージが自分の中でできていって、実在してるんじゃないかって思うくらい、この世界からなかなか抜け出せなかったです。

──確かに、最初は主人公が周囲の濃いキャラクター達に巻き込まれていく感じがあって、少し気の毒にも思えました。

堀田そうなんですよ。この人は悪くないんですけどね。お姉さんのインパクトはすごく強かったです。自分の家族とも照らし合わせたりして。

──堀田さんにもお姉さんがいらっしゃるんですか?

堀田私には兄がいるんですけど、この本のお姉さんほどではないですけど、ちょっと変わっていて(笑)。幼少時代の自分たちもこんな感じだったのかなと、自分たちを重ねながら読んでましたね。お姉さんが「家族だからあなたを愛してたのよ」っていうシーンがすごく印象的で、兄弟ってやっぱりいいもんだなって単純に思いました。あと、お母さんも女として生きていきたい人で、お母さんも衝撃でした。最近、お芝居も少しずつさせていただいているんですけど、その時に“この登場人物の気持ち、理解できないな”って思うことも結構多いんです。でも、こういう登場人物の心情を描いた本を読んでおくと、ちょっとでも理解できる気持ちになるのかなというか。そんなふうに思って読んでました。

堀田 茜さんが好きな本を
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運命の恋をかなえるスタンダール

水野敬也(著)

ミズノオフィス

「恋は甘い花のようなものだ。しかしその花を摘むには、恐ろしい断崖絶壁の縁まで行かねばならない」
誰にでも恋愛の奇跡は起こる―。「夢をかなえるゾウ」「スパルタ婚活塾」の著者水野敬也が贈る愛と笑いの長編恋愛小説。
☆自分を最高に輝かせる『結晶作用』
☆男を虜にする『悪女の振る舞い』
文豪スタンダールの名著「恋愛論」のノウハウを現代に超訳。愛の国フランスの恋愛エッセンスが自然と学べます。

キャプテンサンダーボルト

阿部和重(著), 伊坂幸太郎(著)

文藝春秋

2015年本屋大賞候補作!
人生に大逆転はあるのか?
小学生のとき、同じ野球チームだった二人の男。
二十代後半で再会し、一攫千金のチャンスにめぐり合った彼らは、
それぞれの人生を賭けて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく。
東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29と、
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現代を代表する人気作家ふたりが、
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