キュンキュンしたい時とか、読みたくなりますね(笑)

──もともと本を読むのがお好きだったんですか?

真山小さい頃は本当、“本が友達”といった感じで、地域の図書館にずーっと入り浸ってるような子供でした。本当はアニメが好きなんですけど、幼い頃は母が厳しくてあまり見せてもらえなかったんです。でも、本は許されていたので、図書館で本を借りては読んで、借りては読んでの繰り返しでしたね。

──当時はどんな本を?

真山それが小学3年生の頃なので、それこそ児童文学というか。『かいけつゾロリ』とか『それいけ! ズッコケ三人組』とか。そうかと思えば、やたらと難しい医療系の本とか(笑)。今思うとなんでだろう?って感じだし、内容も全然覚えてないんですけど(笑)。ジャンル関係なく、適当にパッと手に取ったものを読んでました。

──真山さんにとって本は身近な存在だったんですね。

真山そうですね。ただ、高校生になったくらいから、あまり活字を読まなくなっちゃって。幼い頃読みたくても読めなかった気持ちが爆発したのか(笑)、代わりに漫画ばかり読むようになっちゃいました。

──今回挙げていただいた3冊の中にも漫画が入ってますね。たくさん読まれているであろう中でも、『恋は雨上がりのように』を選んだ理由は?

真山なんか、今回は自分の中でテーマがあったんです。

──なんとなく共通するものあるように感じていましたが、何をテーマにしていたんですか?

真山エビ中に「全力ランナー」という曲があって、この曲自体は冬の曲なんですけど、なぜか私は夏に聴きたくなるんですよね。なので、今回は自分の中で「全力ランナー」をテーマに設けて、それに合わせて何がいいかなって考えて選んでみました。

──そうだったんですね。この『恋は雨上がりのように』は、女子高生のあきらが、バイト先のファミレスの店長に恋をするストーリーですが、読んでるととてもキュンキュンしますね。

真山そうなんです! キュンキュン、キュンキュンするんですよ! この作品は高校生の頃に読んでたので、その時は、そんな年上の人は絶対好きにならないぞって思ってたんですけど、現役(女子高生)を卒業してから読むと、なかなかいいものだなって(笑)。考えてみれば、高校では必ず、学校の先生をかっこいいっていう女の子もいましたし。たしかに学生の時って、大人の人に対する憧れもあったよなぁって。

──今でも読み返すんですか?

真山キュンキュンしたい時とか、読みたくなりますね(笑)。でも、この作品がなんでこんなに自分に刺さったのか、よくわからないんですよ。本屋さんで見つけた時は、ポップに主人公の女の子が陸上部って書いてあったから、部活系の話なのかなって思ったんですけど、読んでみたらイメージと違って。爽やかでありつつ、ちょっとした嫉妬心みたいなものとかもちゃんと描かれていて。で、その描き方が、一般的な漫画だと登場人物の心情は四角く囲った枠の中で書かれることが多いんですけど、これは吹き出しで描かれてて。あきらちゃんが結構無口なキャラクターだからこそ、そうやってちゃんと心情を描いてくれてるのが読み応えがあるなと感じます。でも、なんだかんだ言って、絵が好きっていうのもあるんですけど(笑)。

──そういうのも大事ですよね(笑)。

真山好きになる漫画は、結局絵のテイストが好みなんですよね(笑)。この作品のあきらちゃんは、脚がとてもいいんです。長いんですよ。こんなスタイルのいい女子高生いる!?みたいな(笑)。恋愛模様も含めて非現実的なんですけど、どこかリアリティがある。超絶アンバランス。でも、それが自分には刺さったのかなって思います。

──普段、漫画は何で読むんですか?

真山最近は電子書籍で読むことも多くなりました。このままだと家の床が抜けると思って(笑)。でも、いつもは本屋さんに行って、店員さんのポップや陳列されてる中から興味を持ったものをピックアップする感じです。ただ、コミックス派なので、どんどん増えていっちゃって……。漫画やアニメグッズを置くために借りたトランクルームもいっぱいになってきちゃったので。

──そんなにいっぱいあるんですか!?

真山捨てられないだけなんですけどね。でも、さすがにこのままだとあかんなと(笑)。それでも漫画は捨てられないから、家でブックオフを開きたいくらいです(笑)。

──そんな漫画好きの真山さんではありますが、残り2冊は小説作品を挙げてくださいました。まずは、あさのあつこさんの「ランナー」。

真山あさのあつこさんは小さい頃からすごく好きで。「バッテリー」にしようかなとも思ったんですけど、あまりにも有名だから「ランナー」にしてみました。

真山りかさんが好きな本を
電子書籍でチェック!

夜のピクニック

恩田陸(著)

新潮文庫

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

ランナー

あさのあつこ(著)

幻冬舎文庫

長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李は、家庭の事情から陸上部を退部しようとする。だがそれは、一度レースで負けただけで、走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳にすぎなかった。逃げたままでは前に進めない。碧李は再びスタートラインを目指そうとする――。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!

恋は雨上がりのように(1)

眉月じゅん(著)

ビッグスピリッツ

橘あきら。17歳。高校2年生。
感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。
その相手はバイト先のファミレス店長。
ちょっと寝ぐせがついてて、
たまにチャックが開いてて、
後頭部には10円ハゲのある
そんな冴えないおじさん。
海辺の街を舞台に
青春の交差点で立ち止まったままの彼女と
人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす
小さな恋のものがたり。

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