お弁当からいろんな人間模様が見えて、
すごく面白い。ドラマ一本見てる感じがしますね

──ねむさんは本をよく読まれている印象がありますが、子供の頃から好きだったんですか?

ねむそうですね、大好きでした。家の図書館じゃないですけど、実家に本だけの部屋があって、本に関しては欲しいものは買ってもらえるルールになってたんですよ。おもちゃやゲームはなかなか買ってもらえなかったんですけど、本は買ってもらえたので、私の一番の楽しみが読書でしたね。

──本の部屋があったということは、ご両親がお好きだったんですか?

ねむそんなに文字を読んでるかなあ、あの人たち…っていう感じなんですけど(笑)。母は料理の本が好きで。あと、絵本とか図鑑がたくさんある家でした。ちっちゃい頃は、かこさとしさんの絵本が大好きで、体の本シリーズをよく読んでましたね。あと、食材図鑑っていう本があって、魚の旬とか、この魚は煮付けに向いているとか、そういうことが無限に書いてある図鑑なんですけど、実家が魚屋なので、虫の図鑑や動物図鑑よりもそれを(笑)、ずーっと読んでました。

──なるほど。今回紹介していただく3冊のうち1冊が「おべんとうの時間」。美味しそうなお弁当が並んでますね。

ねむ食べ物の写真を見るのがすごく好きで。これはANAの機内誌「翼の王国」で連載されているものをまとめたものなんですけど、あらゆる職業の方のお弁当と、それにまつわるお話が、その人の語り口調で書かれているんです。お弁当一つにその人の日常とか人生が詰まっているのがめちゃくちゃ面白いなと思っていて。ちっちゃい頃、人のお弁当を見るのが怖くて苦手だったんですよ。

──どちらかと言うと、自分のお弁当を見られるのが嫌で隠す人の方が多い気がするんですけど、人のお弁当が怖かったんですか?

ねむそうなんです。自分のお弁当を見られるのは平気なんですよ。人のお弁当ってその家の様子がありありと出てるじゃないですか。たぶん、その子の知らないところが全部見えるのが怖かったのかな?と思って。この「おべんとうの時間」を楽しみに読むことで、なんで怖かったのか、なんで距離をとっていたのかが分かったので、今は平気になりました。今は自分に余裕が出たのかな。その頃は、今まで見たことのないものを見るのが怖かったというか、すごいドキドキしちゃってたんですけど、今は人の人生を見ているようで楽しいです。家によって、本当にいろんなルールがあるんだなあって。私もお母さんに「これは絶対に入れないで!」とか、ご飯の固さとかにもすごい文句言ってたんですよ。これを読んだら、お弁当作りって本当に大変なことだと思って、「ケチつけてごめんね!」って気持ちです(笑)。お母さんの話とか奥さんの話とかが出てくるので、いろんな人間模様が見えて、すごく面白いんです。ドラマ一本見てる感じがしますね。

──お弁当から、その人の職業なんかも見えてくるんですよね。

ねむうんうん、出てますよね。タクシーの運転手さんだったら、食べやすいようにおにぎりにしてたり。それが雑なんじゃなくて、ちゃんと食べる状況を考えて作られているから、そこに作った人の優しさが見えるというか。自分で作ってる方のお弁当を見ると、なんか泣けてきたり、「作ってあげたい!」って思ったり。奥さんやお母さんのお弁当に羨ましいなと思ったり。いいなと思います。ちゃんと暮らしをしているっていう、そういう生活に憧れます。

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腐女子のつづ井さん

つづ井

KADOKAWA / メディアファクトリー

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さようなら、ギャングたち

高橋源一郎

講談社

詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。

※『おべんとうの時間』の電子書籍の配信はございません。

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