部屋にあるハンモックの上で
揺れながら本を読むのが気持ちいいんです

──今日の撮影、とても楽しそうでしたね。

恒松楽しかったです! この場所の雰囲気もすごくよくて。こういうお部屋にしたいです、自分の部屋を。

──この場所はカラフルだけどかっこいい感じですね。ちなみに恒松さんの部屋はどんな感じの部屋なんですか?

恒松私、部屋を改造するのがすごく好きで、今はベッドの上の天井に星のシールが貼ってあって、夜になって電気を消すと光るようになっているんです。他には大きい葉っぱの観葉植物があったり。あと、ネコのために階段のようになっている棚を買ったんです。そこにネコが乗れるようにしていて。そういうお部屋です。自分で過ごしやすいようにしているんですけど、もう少し大人な雰囲気も出したいなと最近は思い始めたので、今日のこの場所をちょっと参考にしたいと思います。

──本はその部屋で読んでることが多いですか?

恒松去年の誕生日のときに親がハンモックを買ってくれて。ベッドの上にハンモックをおいて、二段ベッドみたいな感じになってるんですよ。だから本や台本を読む時は、そのハンモックの上で揺られながら読んでいます。

──ハンモック! それは気持ちよさそうですね。そういえば今日の撮影中も、よく寝転がってましたね(笑)。

恒松あれはもう、普段の私です。そのまんま(笑)。

──恒松さんは子供のころから本を読むのが好きだったんですか?

恒松実は本はなかなか苦手なタイプで。いつも誰かに与えられた本を読むばかりでした。

──そうなんですか。じゃあ読書感想文の宿題も苦手でした?

恒松読書感想文か〜、ただ本を読むだけだったら楽しいのに、と思いながら読んでいたタイプです(笑)。これを機にちゃんと本を読む人になろうと思います。

──では、漫画はいかがですか?

恒松漫画は「ガラスの仮面」が大好きなんです!「ドラゴンボール」も家にあったので、結構読んでました。

──家にあったということは恒松さんのものではないんですね?

恒松少女漫画はおばあちゃんで、少年漫画はお父さんのを借りてました。

──なるほど。「ガラスの仮面」も「ドラゴンボール」も長く続いているものなので、そうやって世代を越えられるんですね。

恒松そうなんですよ!「ガラスの仮面」は小学生のころから大好きで。「ガラスの仮面」カルタも家にあって、毎年お正月に家族でやってるぐらいです(笑)。

──では早速、今回ご紹介いただく3冊について伺いたいと思います。では「くちびるに歌を」を手にされたきっかけは?

恒松この本が映画になるときに受けさせていただいたオーディションの前に読みました。この映画に出会えたことも、この本に出会えたことも、私の中ですごくキーポイントになっているというか。この作品と出会えたことは私にとって大きなことだったなと思っています。

──最初に読んだときの感想は?

恒松青春って感じでしたね。読んだのは、まさにこの本の主人公と同じ15歳のころだったので、すごく共感できる部分がありました。あとは役のために、ナズナという役を理解しようとしながら読んでました。

──ナズナは父親が愛人と失踪して、母親を病気で亡くしているという、なかなか難しそうな役柄でしたね。

恒松難しかったですね。台本は表面的なことが淡々と書かれているんですけど、心の奥底の気持ちまでは書かれていないんですね。なので、この原作を読んでナズナの考え方がより一層わかって、本に救われたなというところがあります。本は考えてることをちゃんと言葉にして綴ってくれているので、すごく想像しやすいんです。

──オーディションを受ける前に読んだ時と、演じられてからと、このストーリーに対して思うことは変化しましたか?

恒松変化しましたね。あのときは合唱を3ヶ月間練習したんですけど、その気持ちがすごいわかったっていうか。本の中の主人公達もすごい頑張って合唱に向き合っていたり、自分自身に向き合ったりしてるんですけど、最初はその気持ちを全部理解しているとは言えなかったんです。例えば“声が渦のようになってる”といった表現も最初は分かんなかったんですけど、コンクールのシーンを撮って、実際にみんなで歌ってみたら、こういうことだったんだなと分かって。私たちが経験したことをまるで知っていたかのように書いてあるんです。作者の中田(永一)さんは本当にすごいなと思いました。

──この本のキーワードの一つとして“15年後の自分に手紙を書く”というのがありまして、恒松さんも映画のオフィシャルサイトで書いてましたが…。

恒松なんて書いてましたっけ。

──海外でも……。

恒松思い出した! もう“か”で思い出しましたよ(笑)。それを書いたときからもう2年経っちゃったんですね。急がなきゃ!

──海外でも活躍する女優になりたい、と書かれていたんですが、その目標は今も変わってないですか?

恒松はい。海外の作品がすごく好きで、海外ドラマとかも毎日見てるので、いつかその舞台に立てたらいいなと思っています。主題歌だったアンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」の歌詞にもあるように、15年後の自分に書いた手紙って、なんか15年後の自分から今の自分に宛てたような手紙でもあるというか。未来のことを考えながら書いたら、自然と今の自分よりもちょっと大人になったような感覚がありました。

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くちびるに歌を

中田永一

小学館

青春小説の新たなるスタンダードが電子化!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。
一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。
提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。

こころ

夏目漱石

集英社

学生の私が尊敬する「先生」には、どこか暗い影があった。自分も他人も信じられないと語り、どんなに親しくなっても心を開いてくれない。そして突然、私の元に「先生」から遺書が届く。そこには、「先生」から人生の全てを奪った事件が切々と綴られていた。親友と同じ人を好きになってしまったことから始まる、絶望的な悲劇が――。人間の本質を見据え、その真実の姿を描ききった、漱石の最高傑作。

猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

河野裕

KADOKAWA / 角川書店

「リセット」という一言で、世界は、三日分死ぬ――能力者が集う街、咲良田(さくらだ)に生きる時間を巻き戻す少女・美空と、記憶を保持する少年・ケイ。繰り返す日常は、若者たちに何をもたらすのか!?※本書は、二〇〇九年六月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』を加筆・修正し、改題したものが底本です。

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