本を読むようになったのは一年くらい前から
面白いと思うようになったきっかけが『仮面病棟』でした

──撮影お疲れ様でした。本を持っての撮影に最初は戸惑い気味でしたけど、カッコいい写真になりそうですね。

松井本を持ってさりげなくっていうのに最初は戸惑ったんですけど……なんとなくできたかな?(笑)

──では早速今回紹介していただいた3冊について伺っていきたいと思います。まず『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』を手にしたきっかけは?

松井本屋さんで見かけてただただ気になって買った本です。何回か悩んだ結果、ずっと気になっていたので買っちゃいました。

──何がそんなに気になったんでしょう? 

松井普段、時間がある時にふらっと本屋さんに寄って、表紙や帯とか、後ろに書いてあるあらすじを読んで気になったものを選びます。これはまず表紙がかわいいなと思って。あと、読みやすいですよね。最初目次を見た時に、(見出しが)こんなにあるの?って思ったんですけど(笑)、1つのお話が3ページずつだったので意外に読みやすくて勉強になりました。

──女性誌『an・an』に連載されたコラムをまとめたものなので、一篇が短くて読みやすいですよね。

松井はい。分かりやすく描かれているし、言葉尻も柔らかくてためになります。最後に入っている「今週の村上」っていう一言が地味に好きです(笑)。

──ふとした一言が面白いんですよね。特に印象に残っているエピソードや言葉はありますか?

松井わりと最初の方に出てきた事件の話……飛行機が川に墜落した話です。最初の方で読んだからか、このエピソードが印象に残ってます。

──川に浮かんだ6人がいて、救助の順番を全員に譲って亡くなられた方のお話ですね。私もこのエピソードは印象に残りました。

松井見ている視点が面白いなと思ったり、これを読んでると映画のDVDの話も出てきたりして、そのDVDも見てみたくなります。

──あと、村上さんは音楽もお好きだから、音楽の話もいろいろ出てきますね。

松井そうなんですよ。経験がすごいなと。海外に行ったり、トライアスロンをやったり、ほんとにすごいですよね。一つ一つがそんなに長くないので、他の本を読んでて“あ〜疲れたな”っていう時にこの本を読むとほっこりします。そんな感じが好きで、気分転換になるんです。集中して続けて読むのもいいんですけど、こんなふうにパラパラッと読めるのもいいなと思います。

──いつぐらいから本をよく読むようになったんですか?

松井実は本を読むようになったのが最近なんですよ。一年ぐらい前から周りの人たちに「とりあえず本を読んだ方がいいよ」って言われて。買ってはみたものの、なかなか自分が面白いと思える本に出会えなくて、読んでも途中でやめちゃったりして…本が面白いと思えるようになったのは、この『仮面病棟』がきっかけなんです。

──そうだったんですか! こちらはサスペンスものですね。

松井そうなんです。ちょうど実家に帰る時で、電車の中で何か本を読みたいなと思ってたら、帯に“面白さぶっ飛び!”って書いてあって。それで気になって買いました。読んでみたらすっごく面白くて一気に読み終えました。サスペンスやミステリー系は読みやすいですね。

──主人公の医師が病院で事件に巻き込まれていくお話ですね。

松井主人公の速水さんが病院に夜勤の代理を頼まれて行くところから始まって、そこに強盗犯が自分が撃った女性を治療しろと入ってきて、そこから事件が始まるんです。最初は普通の事件ものとして読んでたんですけど、病院の中の隠された秘密がどんどん暴かれていくんですよね。読み進めていくうちにいろいろ明かされていくので、気になっちゃって気になっちゃって。最後裏切られました?

──恐らく松井さんと同じように裏切られました(笑)。

松井ですよね! 結構衝撃を受けました。すごく読みやすくて分かりやすくて、読み進めていくうちにどんどん面白くなっていくので、本を読みたいけどなかなか手を出せずにいる人にぜひ読んでほしいです。

──先程、本を読むようになったのは一年ぐらい前から、とおっしゃってましたが、それまではあんまり読んでなかったんですか?

松井いや、小学生の時に携帯小説が流行っていて、それにはまりすぎてずっと読んでました。だから、横書きの恋愛ものですね。結構はまっていろいろ読み尽くしました。

──世代ですね。

松井その頃はすっごい好きで、友達と貸し借りしながら読んでたりして。でも自分の中のそのブームもだんだん消え去って、なかなか本を読まなくなってたんです。だけど監督さんに本を読んだ方がいい、映画よりその原作をいろいろ想像しながら読んだ方が勉強になるって言われて。

──なるほど。演技をする上での勉強の一つですね。

松井そうです。でも読みたいなと思ってもなかなか手を出せずにいたんです。手を出しても難しくて。たぶん友達から借りたものが難しかったかもしれませんが、最初から面白くないとなかなか先に進めないんですよね(笑)。

──もう一冊ご紹介いただいた冨永愛さんの自伝『Ai 愛なんて 大っ嫌い』は最初から衝撃的な内容ですよね。この本を手にしたきっかけは?

松井冨永愛さんのことがずっと前から好きだったのでゲットしました。結構衝撃的ですよね。こういう思いをしたからこそ自分を強くもってできたのかな、ここまでやってこられたのかなって考えると、やっぱりすごいなって思いますし。意外とトラウマやコンプレックスがある人がこの業界は多いなと感じることが多いんですけど、そういう人ってやっぱり強いのかなと思いました。

──松井さんにもありますか?

松井トラウマはないんですけど、人としゃべるのが苦手で…。

──コンプレックスがある?

松井コンプレックスはいっぱいあります。今でもあります。だけどそれを武器に変えられたら強くなるのかなとも思う。でもなかなかそこまではできないので、富永さんはやっぱりすごいなと尊敬してます。モデルの仕事のことも書いてあるので、分かるなって思ったりすることもあるし、勉強になることもあるし。なんというか複雑な心境で読ませていただきました。

松井愛莉さんが好きな本を
電子書籍でチェック!

仮面病棟

知念実希人

実業之日本社

強盗犯により密室と化す病院。息詰まる心理戦の幕が開く! 療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟は、事件に巻き込まれる。秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る――。そして「彼女だけは救いたい……」と心に誓う。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。迎える衝撃の結末とは。人気急上昇の新鋭ミステリー作家で現役医師が描く<本格ミステリー×医療サスペンス>。

Ai 愛なんて 大っ嫌い

冨永愛

ディスカヴァー・トゥエンティワン

幼児期のたったひとつの父親の思い出から、奔放な母親に翻弄された幼少期、

身長がゆえにいじめられた思春期、荒れた反抗期のなかで見つけたモデルへの道。

アジア人への偏見の中、怒りだけをバネにのし上がっていった二十代。

恋愛、結婚、出産、離婚。引退宣言と母としての葛藤……。



Aiとは、LOVEの愛であり、冨永愛のAiであり、英語のI=「わたし」のAi。

すなわちこれは、2000年代、世界のランウェイを闊歩したトップモデル、冨永愛がはじめて語る、愛と自分自身を探し続けた半生の物語であると同時に、
すべての女性に共通する、「わたし」を探し、居場所を求める、心の叫びの記録でもある。

32歳の今、衣装を脱ぎ、鎧を脱ぎ、メイクを脱ぎ、家族の絆を取り戻し、自分自身を取り戻し、彼女が出会った「本当のわたし」とは?

読むうちに、誰もが、自分と同じ「冨永愛」に涙し、彼女とともに「わたし」に出会い、「愛」に気づき、そして、「再生」していくことになるだろう。

※『村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン』は電子書籍の配信はございません。

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