Jun 14, 2018

コラム

オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアーがスタート!

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 担当しているオードリーのオールナイトニッポンが2018年10月から10年目に入るので、
「10周年に向けて何かできないか?」
 という相談が、旧知のニッポン放送イベント担当者からあった。今から1年ほど前のことだ。最初は、
「たとえば、ドーンと武道館で!」
 というような漠然とした雑談で始まった記憶がある。もちろんそれは大賛成だ。ぼくはかつてウッチャンナンチャンのオールナイトニッポンの時、武道館でイベントをやったことがあるので、イメージはわかる。オードリーの人気なら十分可能だと思うし、あの場所で二人が漫才をやる姿も見てみたい!
 だがここで、《事態をオオゴトにしたがる》という、ぼくの悪い癖がムクムクと頭を持ち上げたのだ。
「全国ツアーを行って、武道館をファイナルにするようなデッカイ感じでできないですかね?」

 これは、ぼくの『地方巻き込み好き』のせいでもある。
 一般的に、どんな局のどんな番組イベントも、たいてい東京で行われる。放送局は東京にあり、タレントさんも東京に住んでいる。東京圏は人口も巨大で、交通の便もいい。だから東京で行えば多くのファンが喜ぶし、経済合理性にも合っている。
 でも…、なのだ。地方の人間としては「東京でばっかり何度も…」という思いがあると思う。だからいつもぼくは、スキあらばという感じで、全国各地を巻き込みたがるのだ。
(実は、現在行っている柳家花緑師匠との「d47落語」で全国を巡ろうと言い出したのも、同じ理由だ。かつてプロデュースしていたいっこく堂で、毎年全国ツアーをやっていたのも、同じ。「あなたに似た街」や「ゆるパイ図鑑」という本を書いたのも、同じ。たぶんこれは、ぼくもまた地方出身者だからだ)
 なにしろオールナイトニッポンは全国36局ネットだ。
「イベント終了後に、地元のネット局から放送を行えばいいんじゃないの?」
 と無責任に言った。

 とはいえ、ぼくは一介の作家にすぎない。肩書も、動かせる組織も、スポンサーのアテもない。ただあれこれと企画やアイデアを提案するだけだ。どうするかは、各社の大人たちが協議する。
 ほどなくして、
「10周年記念の全国ツアーを行おう!」
 となった。素晴らしい!
「全国ツアーを名乗るには、北から南まで、何ヵ所かですね?」
「普通なら、北は札幌。西は名古屋とか大阪、南は福岡…あたりですかね。そしてファイナルが東京で武道館」
「いいですねえ~」
 なんて話をしていた。
 とはいえもちろん、ホールの空き状況やオードリーのスケジュールの問題などもある。あとはイベント部の方におまかせするしかない。色々と日程調整で苦労していたようだが、詳しくは知らない。
 やがて、「決まりました!」という知らせが来た。
「まず北は…青森です」
「あ、青森ィ?」

 いや、青森の方は気を悪くしないで欲しい。けれど普通、「北」といえば「札幌」ではないか? もしくは「仙台」。なぜに「青森」?

 

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藤井青銅

藤井青銅(ふじいせいどう)
23歳の時「第一回・星新一ショートショートコンテスト」入賞。これを機に作家・脚本家・放送作家となる。

書いたラジオドラマは数百本。腹話術師・いっこく堂の脚本・演出・プロデュースを行い、衝撃的デビューを飾る。最近は、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供中。 著書「ラジオな日々」「ラジオにもほどがある」「誰もいそがない町」「笑う20世紀」「あなたに似た街」「【悲報】本能寺で何かあったらしい……光秀ブログ炎上中! 歴史Web2.0」…など多数。

藤井青銅著「ラジオにもほどがある」(小学館刊)
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