Mar 04, 2017 news

キーワードは「ピュア」「透明感」「マネージャー」 永野芽郁、竜門を登りいざ人気女優の道へ

A A
SHARE
sasaki-top

コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第42回

『ひるなかの流星』の完成披露試写会舞台挨拶が3月2日、イイノホールで行われた。 舞台挨拶には、新城毅彦監督、出演の永野芽郁、三浦翔平、白濱亜嵐(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、山本舞香が登壇した。

DSC_7692

美しい女優たちが綺羅星のごとく居並ぶ芸能界。 次から次へと現れては消え、現れては消えを繰り返し、まさに流星のような速さで人々の記憶から消え去ってしまう。その中でほんの一握りの人間だけが、光り輝くことを許されるという厳しい世界。

この日、大きな拍手と歓声で迎えられ、颯爽と会場に登場したのは、17歳の若手女優・永野芽郁(ながのめい)だった。

映画『ひるなかの流星』では、三浦翔平扮する担任教師【獅子尾五月】と、白濱亜嵐扮するクラスメイト【馬村大輝】との三角関係で揺れる、ピュアな女子高生【与謝野すずめ】を演じている永野。本作で、映画初主演を務めることとなった。

DSC_7530 (1)

永野は「最初はオーディションだったんですが、すずめ役に決まった時は、私に座長が務まるわけないと不安や葛藤がありました。けどそれからは、自分なりに頑張ろうという気持ちになりました」と、初主演に対する想いを吐露していた。

また、役作りに関しては「すずめちゃんはボーッとしていたり、ひとつのことに一生懸命だったりするので、そういうところは共感できましたけど、原作を読んでもすずめちゃんの喜怒哀楽が分かりづらかったので、無愛想すぎず、可愛らしすぎずを考えながら演じていました」と、振り返っていた。

永野は、小学校3年生の時に吉祥寺でスカウトされ芸能界入りすると、子役としてデビューし、ドラマや映画に多数出演。さらに、ファッション誌のモデルとしても活躍し、同年代の女性から多大なる人気を集める。

そして、永野芽郁の名が広く知られるようになったのは、おそらく、2015年公開の映画『俺物語!!』だろう。 この中で永野は、鈴木亮平扮する、“漢臭い”主人公【剛田猛男】に恋するヒロイン【大和凛子】を演じた。 スクリーンに永野の姿が映し出されると、その圧倒的なピュアさ加減にハッとさせられ、そして、どこか能年玲奈(現  のん)を彷彿とさせるような抜群の透明感に息をのんだ。

さらに同年、「全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャーにも抜擢。過去には、堀北真希、新垣結衣、川島海荷、広瀬アリス、川口春奈、松井愛莉、広瀬すずらも務めており、その後の活躍は言わずもがなの、ピュアで透明感溢れる女性たちがズラリ勢ぞろいしている。人気女優への登竜門と称されているのも納得の顔ぶれだ。 この中に永野の名も刻まれている。

DSC_7724

今回、『ひるなかの流星』の舞台挨拶では終始、明るく楽しく天真爛漫な表情を見せ、キャピキャピとした10代の女の子らしさを爆発させていた永野だが、締めの挨拶の最中には感極まってしまったのか、「この作品が私の初めての主演作で良かった・・・」と言いながら、大粒の涙をこぼしていた。 その時に感じたのは、『俺物語!!』で初めて彼女の姿を見た時と同じ、ハッとするような圧倒的なピュアさであった。

最近では某CMにて、深田恭子、多部未華子とともに三姉妹を演じ、いつもの永野とは違うクールビューティーな大人の表情で新たな魅力を振りまいているが、彼女にはいつまでもピュアなハートを持ち、人々の記憶に留まり続ける、そんな人気と実力を兼ね備えた“明星”になってほしい。

ちなみに、2017年は『ひるなかの流星』をはじめ、『PARKS  パークス』(4月22日公開)、『帝一の國』(4月29日公開)、『ピーチガール』(5月20日公開)、『ミックス。』(秋公開予定)と、計5本の映画が控えている人気者の永野である。

映画『ひるなかの流星』(東宝配給)

映画『ひるなかの流星』(東宝配給)は、主人公の女子高生が、担任教師とクラスメイトとの三角関係で揺れる心模様を描いた、やまもり三香による人気少女コミックを実写映画化した作品。

監督:新城毅彦
脚本:安達奈緒子
出演:永野芽郁、三浦翔平、白濱亜嵐(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、山本舞香、小野寺晃良、室井響、小山莉奈、大幡しえり、西田尚美、佐藤隆太 ほか

公式サイト http://hirunaka.jp/

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。