Apr 08, 2017 interview

第6回:3D、4Kそして『3月のライオン・聖地巡礼VR』っていうVR映像も作りました。

A A
SHARE
ikenobe_banner

池ノ辺直子の「新・映画は愛よ!!」

Season14  vol.06 アスミック・エース株式会社 配信企画プロジェクト推進室長 兼 コンテンツ事業部コンテンツ企画グループ長 谷島正之 氏

メイン_DSC_3130s

映画が大好きで、映画の仕事に関われてなんて幸せもんだと思っている予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、同じく映画大好きな業界の人たちと語り合う「新・映画は愛よ!!」

第6回は、4月22日公開の映画『3月のライオン【後編】』のプロデューサーでアスミック・エース(株)の谷島正之さんに、今まで関わってきた映画に対する想いや、3Dをはじめ新しいことに挑戦してきたプロデューサーとしての信念など、色々と伺っていきます。

→前回までのコラムはこちら

池ノ辺直子 (以下 池ノ辺)

『大停電の夜に』で製作と宣伝を兼ねるアソシエート・プロデューサーを初めてやったところまで前回はうかがいましたが、その後の『さくらん』とか『ヘルタースケルター』もそうですか?

谷島正之 (以下、谷島)

あの2本は自分より若いプロデューサーが企画を立てて、一緒にやりませんかと言ってくれた作品なので、自分の企画ではないんです。

池ノ辺

いろんなポジショニングで映画を作ってきたということかしら?

谷島

そうです。

あらゆる方法を試したんですね。

だからメインの仕事は宣伝プロデュースだった時でも、肩書きはアソシエート・プロデューサーだから、脚本に口を出し、製作中にも口を出し、編集にも口を出したわけです。

『ヘルタースケルター』に雨の降るシーンがあるんですけど、雨を強調するために前を無音にしてくれとか、そういう指示もポイントで言わせてもらう訳。

池ノ辺

すごいな。

でも、ちょっとうるさいね(笑)。

谷島

うるさいです(笑)。

だけどそれが映画のプラスになっていくんじゃないかな。

それも宣伝で培った感覚なんです。

例えば予告編って、たった1分半で、観客をどう驚かせるかじゃないですか。

15年間ずっとやってきたことを映画製作でも使っているということ。

ただ、宣伝プロデューサーというのは矢面に立たなければいけないから一番大変でしたよ。

池ノ辺

相反する部分がありますよね。

谷島

監督がやりたということを、宣伝的にはプラスかマイナスか考えなければいけないですから。